静電センサのタッチを検出する際に NFC の検出信号が混ざってしまい、正しくタッチを検出できなくなることがあります。
静電電極をタッチした際の静電容量の変化を表わしたグラフが図1です。
容量の変化から電極がタッチされたことを判定します。
4 個の山が見え、4 箇所の電極を順にタッチしたことがわかります。
図1では NFC は動作していません。
NFC のモジュール + アンテナが静電電極の至近にある状態で NFC の検知を始めると…(図2)
図2では電極はタッチしていません。NFC の検知のための信号が静電容量の波形にのってしまっています。
この状態で4 箇所の電極を順にタッチしたものが図3です。
NFC信号とタッチ波形が混在した状態になってしまいます。
この状態で電極のタッチを検出するのは厳しいです。
ここで取った対策は「静電電極とセンサ間にLCフィルタを入れる」でした。
コイルとコンデンサを組み合わせて静電センサへ流れる NFC の信号を遮断しました。
フィルタを入れた状態で NFC の検知をしながらタッチした際の波形が図4です。
タッチの反応が全体的に低くなっていますが、4 箇所の電極を順にタッチしたことがわかります。
ファイルタリングにより NFC の 13.56MHz の信号を低減させることにより、静電電極と NFC を組み合わせて使用することができました。
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