着座センサーは、その名の通り「人が座っているかどうか」を検知するためのセンサーです。最もよく知られている用途は、自動車のシートベルト警告灯。乗員が座ってシートベルトを締めていない場合、警告を発するために着座センサーが使用されています。
検知方式にはいくつかの種類があり、弊社は静電容量方式を採用しています。静電容量方式は、スマートフォンのタッチパネルと同じ原理に基づいており、薄いセンサー構造を実現できるのが大きな特長です。 さらに今回、弊社が開発した「薄い!軽い!柔らかい!」を特長とする「布センサー」をこの静電容量方式と組み合わせることで、全く新しい着座センサーをご提案いたします。
~弊社の着座センサーの特徴~
1.薄型で柔軟性に優れ、座面になじむ
クッション材や椅子の立体的な形状にしなやかに追従し、人の骨格にも追従するため、違和感のない座り心地を実現します。硬質センサーでは得られない、快適性と機能性の両立が実現できます。
2.耐久性に優れる
感圧センサーのような物理的な電極の接点がないため、繰り返しの使用にも強いです。
~想定される着座センサーの活躍シーン~
・オフィスチェア
例えばオフィスの会議室が異なる階にある場合、その会議室が空室かどうか部屋に行ってみて使用されていたという経験はございませんか?着座センサーを使えば、自席にいながら部屋(座席)の使用状況が分かり、行動の効率化が図れます。また、座った瞬間だけでなく、着座時間の計測も可能であるため、長時間座り続けている社員に対し、立ち上がりを促すことができるため、健康増進につながる働き方を実現できます。
・鉄道・劇場などの座席管理
新幹線で予約した指定席に他人が座っていたことはありませんか?
着座センサーを使うことで、予約した席と実際に座った座席の連携が可能になり、正しい席への誘導が可能になります。
劇場では、着席率を可視化することで、混雑の緩和や清掃効率の向上など、設備管理にも貢献します。
~今後の展望~
着座センサーとIoT技術を組み合わせることで、より高度なデータ取得と活用が期待されています。たとえば「誰が、いつ、どこに座ったか」といった情報を蓄積することで、空間の使われ方や混雑状況の分析が可能になります。
そこに弊社の薄型で柔軟性に優れる着座センサーを用いることで、椅子の生地やクッション材と一体化させることが可能になるため、意匠性や快適性を損なうことなく、高度な機能を備えた座席づくりが可能になることでしょう。
(このコラムは、開発部H.G. が担当しました。)
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