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コラム

2025年05月

コラム「新たな着座センサーの提案」~布センサー×静電容量方式~

2025年5月28日 

着座センサーは、その名の通り「人が座っているかどうか」を検知するためのセンサーです。最もよく知られている用途は、自動車のシートベルト警告灯。乗員が座ってシートベルトを締めていない場合、警告を発するために着座センサーが使用されています。

検知方式にはいくつかの種類があり、弊社は静電容量方式を採用しています。静電容量方式は、スマートフォンのタッチパネルと同じ原理に基づいており、薄いセンサー構造を実現できるのが大きな特長です。 さらに今回、弊社が開発した「薄い!軽い!柔らかい!」を特長とする「布センサー」をこの静電容量方式と組み合わせることで、全く新しい着座センサーをご提案いたします。

~弊社の着座センサーの特徴~

1.薄型で柔軟性に優れ、座面になじむ

クッション材や椅子の立体的な形状にしなやかに追従し、人の骨格にも追従するため、違和感のない座り心地を実現します。硬質センサーでは得られない、快適性と機能性の両立が実現できます。

2.耐久性に優れる

感圧センサーのような物理的な電極の接点がないため、繰り返しの使用にも強いです。

~想定される着座センサーの活躍シーン~

・オフィスチェア

例えばオフィスの会議室が異なる階にある場合、その会議室が空室かどうか部屋に行ってみて使用されていたという経験はございませんか?着座センサーを使えば、自席にいながら部屋(座席)の使用状況が分かり、行動の効率化が図れます。また、座った瞬間だけでなく、着座時間の計測も可能であるため、長時間座り続けている社員に対し、立ち上がりを促すことができるため、健康増進につながる働き方を実現できます。

・鉄道・劇場などの座席管理

新幹線で予約した指定席に他人が座っていたことはありませんか?

着座センサーを使うことで、予約した席と実際に座った座席の連携が可能になり、正しい席への誘導が可能になります。

劇場では、着席率を可視化することで、混雑の緩和や清掃効率の向上など、設備管理にも貢献します。

~今後の展望~

着座センサーとIoT技術を組み合わせることで、より高度なデータ取得と活用が期待されています。たとえば「誰が、いつ、どこに座ったか」といった情報を蓄積することで、空間の使われ方や混雑状況の分析が可能になります。

そこに弊社の薄型で柔軟性に優れる着座センサーを用いることで、椅子の生地やクッション材と一体化させることが可能になるため、意匠性や快適性を損なうことなく、高度な機能を備えた座席づくりが可能になることでしょう。

(このコラムは、開発部H.G. が担当しました。)

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コラム使い方が広がる!プラダンコンテナケースの活用法と導入事例

2025年5月20日 

プラダンコンテナケースとは

プラダンの素材特性
プラダン(プラスチックダンボール)は、ポリプロピレン樹脂を中空構造に成形した素材で、軽量でありながら耐久性に優れています。耐水性・耐薬品性にも強く、繰り返しの使用にも適しています。

コンテナケースの基本構造
プラダンを用いたコンテナケースは、四方を樹脂で囲う箱型構造が基本です。ベルトや、蓋付き、取っ手付きのものなど、用途に応じて多様な仕様が選べます。

サイズと形状のバリエーション
サイズや形状は内容物に応じて自由にカスタマイズが可能です。小型部品用から大型製品の保管まで、現場ニーズに合った最適な形状で製作できます。

活用例

オフィス機器の整然とした収納
PC周辺機器や配線部材、工具などを分類して収納できます。色分けやラベリングによって、視認性の高い保管が可能になります。

倉庫での空間活用法
積み重ねや棚収納が可能なため、限られたスペースでも効率的な在庫管理が実現します。中身が視認できる窓付きケースなどの工夫も活用されています。

輸送中の安全性向上
丈夫なプラダン素材により、製品が輸送中に破損しにくくなります。緩衝材や仕切りを組み合わせることでさらに安心です。

製品の分別と保管
製品ごとに分けた専用ケースを使用することで、ミスや破損のリスクを軽減します。部品単位での管理に最適です。

軽量素材によるコスト削減
輸送コストに影響する重量を抑えられるため、軽量化が求められる現場では大きなメリットとなります。

プラダンコンテナケースのカスタマイズ

特注サイズのメリット
保管する物品のサイズにぴったり合わせたケース設計が可能なため、無駄なスペースを削減できます。製品の保護性を高め、空間の有効活用にもつながります。

色や形状の選択肢
企業イメージや用途に応じて、カラーリングを自由に指定できます。内容物の識別や部署ごとの管理にも役立ちます。

企業ロゴの印刷方法
カッティングシートによるロゴや文字の印刷が可能です。耐久性が高く、企業名や製品名を明確に表示できるため、現場での視認性向上に役立ちます。

仕切りの追加
内容物の仕分けや保護を目的に、内部に緩衝材やプラダン製の仕切りを追加することができます。振動や摩擦による傷を防ぎ、安全性と作業効率を両立させます。

まとめ

プラダンコンテナケースは、オフィス、倉庫、物流、製造業など、あらゆるビジネスシーンで活用されている優れた収納・運搬資材です。
軽量でありながら高強度、そしてカスタマイズ性が高いため、多用途に柔軟に対応できます。

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コラムデジタル・スクリーン印刷界 1月号 表紙デザインの舞台裏

2025年5月13日 

このたび、デジタル・スクリーン印刷界 1月号の表紙を東洋レーベルで担当させていただきました。
印刷業界に向けて毎月発行される本誌では、毎月様々な印刷業者が表紙を担当する中、今月は弊社が担当することとなりました。
弊社では、普段は産業機器のキーシートやラベルなど、機能性を重視した製品を多く手掛けているため、こうした絵柄中心のデザインに携わる機会は少なく、非常に新鮮で、ものづくりの原点に立ち返るような体験となりました。

両事業所の技術を融合するチャレンジ
弊社では、京都のスクリーン印刷事業と滋賀の転写シール事業を展開しており、
今回は「それぞれの技術を融合させて、ひとつの作品に仕上げる」ことをテーマに、両拠点のスタッフが何度も打ち合わせを重ねながら、デザインと製造のバランスを模索しました。

「十日戎」をモチーフにした表紙デザイン
1月号ということで、「お正月」や「冬」をテーマに据え、
最終的には商売繁盛の神様である恵比寿様を祀る「十日戎(とおかえびす)」の
熊手をイメージしたデザインに仕上げました。

印刷でこだわったポイント
「今回は 弊社にとってあまり馴染みのない紙素材への印刷ということもあり、
データ作成スタッフと印刷スタッフが何度も試作・検証を重ねました。

データ作成では、表紙全体のデザインとバランスを決定後、予め社内で決定した色数で表現するために、色の重なりや配色にとても悩まされました。
またUVインキを使ったテクスチャーは、今までにない多方向の細線を1版で仕上げることに試行錯誤を重ねました。
 表面に施したUVテクスチャーは、見る角度によって絵柄が浮かび上がる工夫を凝らし、
熊手等の重なるパーツ毎に違う柄になっていたり、ラメを加えて華やかさを演出しました。」

「貼って完成する表紙」という新しい提案
今回作成させていただいた表紙では、あえて転写シールを印刷済みで貼り込まず、
別付録として同封しています。
これは、転写シールの質感や仕上がりを実際に体験していただきたいという想いからです。
読者の方々には、是非シールを貼る楽しみを味わっていただき、表紙を自分の手で完成させていただければと思っています。
貼る位置や角度によって、自分だけのオリジナル表紙が完成しますので、ぜひお楽しみください!

最後に
今回の取り組みを通じて、スクリーン印刷の奥深さ、そして転写シールの新しい表現力を、読者の皆様に少しでも感じ取っていただけたら嬉しいです。
これからも、ものづくりの現場から生まれる技術と遊び心をお届けしてまいります。

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