12月に入りひときわ寒い日が続くようになりましたが、
皆様如何お過ごしでしょうか。
今回はそんな寒い季節にぴったりな商品の紹介となります。
当社ではスクリーン印刷技術を用いてヒーターの製造を行っており、
その名も面状発熱体と言います。
本製品は薄いシート状のヒーターとなり平面は勿論、曲面に対しても温めることが可能です。
一見、印刷とヒーターとは関連が無さそうに思えますが、
普段用いるインクの代わりに銀とカーボンを印刷することによって、
軽い電圧を流した際に抵抗が生じ、発熱をさせることができます。
こちらはカーボンインク自体にPTC(自動制御)が備わっているので、
サーモスタット(外部回路)がいらず、
温度制御が可能であるので非常に安全性が高い製品と言えます。
印刷時にもカーボンの抵抗値を管理する必要があるのですが、
その際に材料や大きさによっても抵抗値の数値が変わってくるので、
都度確認が必要となります。
PTCが備わっているもの以外にも、固定抵抗のカーボンインクも存在するので、
用途によってはそちらを使用することもあります。
材料は印刷でよく使用するPETを使います。
PETは薄くて加工が容易であり、様々な箇所で使用ができるうえ、
熱容量が小さく温度の立上がりが早いのが特徴です。
PET以外にも布に対して印刷を行うこともでき、PETよりも軽くフレキシブルなので、
従来にないドレープ性(フィット性)に優れ、
用途によって材料を使い分けることが可能です。
新型コロナウィルスによる感染拡大も少しずつ落ち着きを見せ、
外に出ることも多くなってきました。
本製品はUSBからも電源を取ることができるので、
事務作業以外でもバッテリーを持ち歩き屋外のスポーツ観戦等の寒い中で
是非お使い頂ければと思います。
アウトドア以外でも動物のヒーターや介護用ベッド、
発熱ベスト等様々な箇所で当社の技術が使われております。
今後も印刷技術を用いて様々な分野にトライしていきます。