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コラム

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コラムプラダン仕切りとは?基本形状と用途について

2025年6月30日 

仕切り形状

「プラダン仕切り」とは、プラスチック段ボール(通称プラダン)を素材とした仕切りのことを指します。軽量でありながら高い耐久性を持つプラダンを活用した仕切りは、物流、保管、輸送など幅広い分野で活躍しています。

段ボール等の紙製仕切りでは強度面で不安がある場面でも、プラダンであれば繰り返しの使用や重量物の保管にも対応可能です。組立ても簡単なのでプラダン以外の箱にも使えます。

外した時

プラダン仕切りの一般的な用途

プラダン仕切りは、工場や物流センターでの部品や製品の整列保管、精密機器やガラス製品などの輸送時の緩衝、医療器具や電子部品など小さな部材の分類や仕分け、展示品やサンプルの持ち運び用ケース内部など、幅広いシーンで使用されています。

特にリユース前提のケースなどでは、強度と清掃性を備えたプラダン仕切りが選ばれる傾向があります。

プラダン仕切りのメリット

プラダン仕切りは、紙や段ボールに比べて高機能かつ長寿命です。多くの企業が導入する理由を、主なメリットから見ていきましょう。

耐久性とコストパフォーマンス

プラダンはポリプロピレン樹脂を主成分としており、湿気に強く破れにくいという特性があります。これにより、仕切りとしての繰り返し使用が可能となり、長期的なコスト削減につながります。

また、アルコールや中性洗剤での拭き取り清掃も可能で、衛生面でも優れています。製品や部品ごとの仕分けに使用する場合も、異物混入や汚れのリスクを低減できる点が大きな強みです。

プラダン仕切りの形状と種類

用途に応じて、プラダン仕切りは様々な形状で製作されます。それぞれの構造と特長を見てみましょう。

井形(外枠無し)

井形仕切りとは、プラダンの板を縦横に組み合わせて交差させた構造です。外枠を持たないため、スペース重視かつコストを抑えた構造で、製品の仕分け用途に広く用いられます。ケースや箱の内寸に合わせて作られ、内容物を整然と並べるのに適しています。

囲形(外枠あり)

外周に枠が設けられている構造です。これにより強度が増し、輸送時の揺れや荷崩れを防止する効果があります。外側のマス目の寸法もズレが少なく、高い精度が求められる精密部品や医療機器などの保管や輸送で用いられることが多い形状です。

固定仕切り

ケース本体と仕切りが一体化したタイプです。脱着ができない反面、収納時のガタつきがなく、繰り返し同じ形状の部品を扱う場面では非常に安定した収納が可能です。固定することで、長期使用にも耐えうる構造となります。

プラダン仕切りの使用例

段ボール仕切りとの違い

段ボール仕切りは、短期使用や軽量物に適している一方で、湿気や衝撃には弱く、再利用には向いていません。一方のプラダン仕切りは、長期運用に適し、耐水性や耐久性に優れるため、製品の品質を保ちながらコスト削減を図れるという利点があります。

また形状の組み合わせによっては棚を作成したり等、自由自在ですので様々な形状をご相談いただければと思います。

プラダンでの収納棚

まとめ

プラダン仕切りは多様な形状と高い耐久性により、さまざまな業種や用途で採用されています。コストパフォーマンスに優れ、環境負荷の低減にもつながるこの素材は、これからの物流や保管の現場において、さらに広がりを見せる可能性を秘めています。

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コラム当社設備について紹介

2025年6月25日 

今回は、当社が保有する印刷・加工・検査設備についてご紹介します。製品の機能性や品質を支える現場の設備について、わかりやすくご説明いたします。

凸版印刷

当社で使用している印刷方式のひとつが「凸版印刷」です。これは、凸部にインキをつけて素材へスタンプのように転写する、古くからある基本的な印刷方法です。

使用している印刷機は「間欠輪転方式」で、ロール状の素材を回転するシリンダーに通しながら印刷を行います。この方式は、印刷・ラミネート・打ち抜きを一連の工程で処理できるため、多品種・短納期の製品づくりに適しており、当社の中核設備となっています。

スクリーン印刷

もうひとつの主要な印刷方式が「スクリーン印刷」です。これは、スクリーン版と呼ばれる網目状の版にインクを通して印刷する方式で、厚みを持たせた印刷異素材(布、金属、アクリル等)への対応が可能です。

当社ではこの方式を活用し、操作パネルやタッチスイッチ、フィルムヒーターなどを製造しています。使用しているのは半自動スクリーン印刷機で、作業者が材料と版をセットすると、機械が一定の圧力とスピードで安定した印刷を行います。

加工工程と打ち抜き

印刷後は、ラミネート貼り両面テープの貼付といった加工を行います。これらは最終製品の品質や使い勝手に直結する、非常に重要な工程です。

続いて、「プレス機による打ち抜き加工」を実施します。これは製品形状に合わせて印刷物を正確にカットする工程で、寸法精度や見た目の美しさを左右する“仕上げ”の役割を担っています。

小ロット対応を支えるデジタル設備

試作や少量生産には、インクジェット印刷機を活用しています。これは、データから直接印刷できる方式で、版が不要なため短納期の対応に適しています。

加工機器としては、プロッターカッターレーザー加工機を導入。

プロッターは刃物が自動で動いてフィルムなどをハーフカットし

レーザー加工は複雑な形状を高精度にカットまたはマーキングすることが可能です。これにより、デザインの自由度と加工の柔軟性が向上しています。

品質を保証する検査機器

製品の信頼性を担保するため、当社では以下のような検査装置を運用しています。

画像寸法測定
カメラと光学機器により、シールや部品の寸法を高精度に測定。目視ではわからない微細なズレも検出できます。

引張試験機
両面テープなどの接着性能を測定し、使用環境への耐久性を確認します。

シール外観検査機
当社で開発した自動検査機です。印刷されたシールの絵柄を自動で確認し、外観不良の有無をチェックします。多品種製造において欠かせない設備の一つです。

まとめ

当社では、印刷・加工・検査までを一貫して対応できる体制を整えています。デジタル機器と伝統的な技術を融合させることで、多様なニーズに柔軟かつ高精度に応える製造環境を実現しています。これからも、お客様の課題解決や高品質な製品提供を目指し、現場力の強化を続けてまいります。

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コラムTシャツが地球を守る!? 服が地球を救う時代!

2025年6月20日 

○。.○。.○。.○。.○。.○。.○。.○。.○。.

Tシャツを着るだけで大気中の二酸化炭素が吸収されるとしたら、

どんな未来が待っているでしょうか?

○。.○。.○。.○。.○。.○。.○。.○。.○。.

気象庁のデータ*1によると、2023年の大気中二酸化炭素の世界平均濃度は、420ppmとなっており、

工業化以前(1750年)の平均的な値とされる約278ppmから比べると、51%増加しています。

我々の暮らしが便利で豊かになるほど、二酸化炭素が増加してしまう…。

これは非常に由々しき事態です!

ひとつひとつの効果は小さくても、みんなで力を合わせれば大きな効果につながるはず!

ということで、作ってみました!

大気中の二酸化炭素を吸収するTシャツ!…というと、若干嘘になるのですが。(汗)

インクにCO2吸収剤を混ぜて調整し、Tシャツにスクリーン印刷してみました。

食品用袋サイズの二酸化炭素じゃ量が知れてるやろ、と思ったそこのあなた。

正直、今のところは「めっちゃ吸う!」とは言えません。

でも、「ちょっとは吸う!」

これ、大事です。

京都府民 約251万人がこのTシャツを着用してみたらどうでしょう?

関西地方 全員だと?

日本を飛び出して、世界、地球上に住む約81億人すべての人口が着用したらどうでしょうか?

みなさんがこうした技術に興味を持って広がっていけば、

ファッション業界が地球を救う、そんな未来も遠くないかもしれません。

“着る=地球に貢献” なんて、最高じゃないですか?

明日からお菓子やめよう…と、毎日意気込んでいる私でも、

服を着るだけならすぐにでも始められそうです!

もちろん、このインクが使えるのは服だけではありません!

水のような液体、空気のような気体以外であれば、あらゆるものに印刷が可能です!

「私、地球守ってんねん。」

ヒーローになれる未来が、もうすぐそこまで来ています!

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*1 気象庁 大気中二酸化炭素濃度の経年変化

https://www.data.jma.go.jp/ghg/kanshi/ghgp/co2_trend.html

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(このコラムは、開発部R.T. が担当しました。)

(製造部のTさんとMさんに着用イメージモデルをご協力いただきました。)

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コラム対PLC通信機能追加

2025年6月3日 

1.対PLC通信機能追加

古くからあるコントローラを入手困難な部品も増えてきたので改版することになりました。

基板もファームウェアも作り直すのであれば既存の機能はそのままで、新たにイーサネット/シリアルボードをコントローラに搭載し、装置本体に組み込まれているPLC機器とLAN接続して通信をする機能を追加しようという事になりました。

コントローラ側のファームウェアにとってはTPC/IPで通信するといってもTPC/IPのプロトコルスタックをコーディングするということは無く、シリアル信号で接続したイーサネット/シリアルボードを相手にバイト列をシリアル通信で送受信するといったイメージになります。

2.SLMPプロトコル

PLC機器とはTCP/IPで接続してSLMPプロトコルで交信します。

  • SLMPプロトコルとは、「Seamless Message Protocol」の略で、Ethernetを搭載した各種機器同士でアクセスするためのプロトコルです。

今回はSLMPプロトコルの中で4Eフレーム伝文フォーマットを使用し、バイナリコードで交信する事にしました。

アスキーコードで交信する方法もありますが、通信時のバイト数を抑えるためバイナリコードでの交信を選択しています。

伝文フォーマット

■要求伝文

■応答伝文

・ヘッダ

TCP/IP用のヘッダ。ファームウェアでは編集しません。

・アプリケーションデータ

ファームウェアで編集するデータです。

コントローラ内部に保持しているパラメータ値や制御用データの値を、PLC機器のワードデバイスにコントローラに接続している汎用入出力のビット情報をビットデバイスに、一括書込み伝文を用いて書込み用デバイスに書込み、一括読出し伝文でPLC機器から読出し用デバイスの情報を読み出します。

PLC機器は、コントローラの状態をリアルタイムに知ることが可能となり、PLC機からの指示でコントローラが動作する仕組みが出来上がりました。

これでPLC機器を通してリモート操作出来る事となり、装置本体から離れたところにあるコントローラを直接操作することなく、装置本体にある操作卓からコントローラを操作出来るようになりました。

3.開発の後で

今回の開発で苦労した点は、PLCのユーザーマニュアル、リファレンスマニュアルなどの説明書からSLMPの伝文フォーマットの詳細な仕様を探し出す事でした。

PLC機器側から見た通信の設定や操作方法などの記述が多く、要求伝文や応答伝文の内容異常だった時の応答伝文やエラーコードなど、欲しい情報を見つけ出すのに手間取りました。 今はオプションとしての機能ですが、将来メインの機能として活躍出来ればと思っています。

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コラム静電電極とNFC検知の共存

2025年6月3日 

静電電極とNFC検知の共存

静電センサのタッチを検出する際に NFC の検出信号が混ざってしまい、正しくタッチを検出できなくなることがあります。

静電電極をタッチした際の静電容量の変化を表わしたグラフが図1です。

図1

容量の変化から電極がタッチされたことを判定します。

4 個の山が見え、4 箇所の電極を順にタッチしたことがわかります。

図1では NFC は動作していません。

NFC のモジュール + アンテナが静電電極の至近にある状態で NFC の検知を始めると…(図2)

図2

図2では電極はタッチしていません。NFC の検知のための信号が静電容量の波形にのってしまっています。

この状態で4 箇所の電極を順にタッチしたものが図3です。

図3

NFC信号とタッチ波形が混在した状態になってしまいます。

この状態で電極のタッチを検出するのは厳しいです。

ここで取った対策は「静電電極とセンサ間にLCフィルタを入れる」でした。

コイルとコンデンサを組み合わせて静電センサへ流れる NFC の信号を遮断しました。

フィルタを入れた状態で NFC の検知をしながらタッチした際の波形が図4です。

図4

タッチの反応が全体的に低くなっていますが、4 箇所の電極を順にタッチしたことがわかります。

ファイルタリングにより NFC の 13.56MHz の信号を低減させることにより、静電電極と NFC を組み合わせて使用することができました。

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コラム「新たな着座センサーの提案」~布センサー×静電容量方式~

2025年5月28日 

着座センサーは、その名の通り「人が座っているかどうか」を検知するためのセンサーです。最もよく知られている用途は、自動車のシートベルト警告灯。乗員が座ってシートベルトを締めていない場合、警告を発するために着座センサーが使用されています。

検知方式にはいくつかの種類があり、弊社は静電容量方式を採用しています。静電容量方式は、スマートフォンのタッチパネルと同じ原理に基づいており、薄いセンサー構造を実現できるのが大きな特長です。 さらに今回、弊社が開発した「薄い!軽い!柔らかい!」を特長とする「布センサー」をこの静電容量方式と組み合わせることで、全く新しい着座センサーをご提案いたします。

~弊社の着座センサーの特徴~

1.薄型で柔軟性に優れ、座面になじむ

クッション材や椅子の立体的な形状にしなやかに追従し、人の骨格にも追従するため、違和感のない座り心地を実現します。硬質センサーでは得られない、快適性と機能性の両立が実現できます。

2.耐久性に優れる

感圧センサーのような物理的な電極の接点がないため、繰り返しの使用にも強いです。

~想定される着座センサーの活躍シーン~

・オフィスチェア

例えばオフィスの会議室が異なる階にある場合、その会議室が空室かどうか部屋に行ってみて使用されていたという経験はございませんか?着座センサーを使えば、自席にいながら部屋(座席)の使用状況が分かり、行動の効率化が図れます。また、座った瞬間だけでなく、着座時間の計測も可能であるため、長時間座り続けている社員に対し、立ち上がりを促すことができるため、健康増進につながる働き方を実現できます。

・鉄道・劇場などの座席管理

新幹線で予約した指定席に他人が座っていたことはありませんか?

着座センサーを使うことで、予約した席と実際に座った座席の連携が可能になり、正しい席への誘導が可能になります。

劇場では、着席率を可視化することで、混雑の緩和や清掃効率の向上など、設備管理にも貢献します。

~今後の展望~

着座センサーとIoT技術を組み合わせることで、より高度なデータ取得と活用が期待されています。たとえば「誰が、いつ、どこに座ったか」といった情報を蓄積することで、空間の使われ方や混雑状況の分析が可能になります。

そこに弊社の薄型で柔軟性に優れる着座センサーを用いることで、椅子の生地やクッション材と一体化させることが可能になるため、意匠性や快適性を損なうことなく、高度な機能を備えた座席づくりが可能になることでしょう。

(このコラムは、開発部H.G. が担当しました。)

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コラム使い方が広がる!プラダンコンテナケースの活用法と導入事例

2025年5月20日 

プラダンコンテナケースとは

プラダンの素材特性
プラダン(プラスチックダンボール)は、ポリプロピレン樹脂を中空構造に成形した素材で、軽量でありながら耐久性に優れています。耐水性・耐薬品性にも強く、繰り返しの使用にも適しています。

コンテナケースの基本構造
プラダンを用いたコンテナケースは、四方を樹脂で囲う箱型構造が基本です。ベルトや、蓋付き、取っ手付きのものなど、用途に応じて多様な仕様が選べます。

サイズと形状のバリエーション
サイズや形状は内容物に応じて自由にカスタマイズが可能です。小型部品用から大型製品の保管まで、現場ニーズに合った最適な形状で製作できます。

活用例

オフィス機器の整然とした収納
PC周辺機器や配線部材、工具などを分類して収納できます。色分けやラベリングによって、視認性の高い保管が可能になります。

倉庫での空間活用法
積み重ねや棚収納が可能なため、限られたスペースでも効率的な在庫管理が実現します。中身が視認できる窓付きケースなどの工夫も活用されています。

輸送中の安全性向上
丈夫なプラダン素材により、製品が輸送中に破損しにくくなります。緩衝材や仕切りを組み合わせることでさらに安心です。

製品の分別と保管
製品ごとに分けた専用ケースを使用することで、ミスや破損のリスクを軽減します。部品単位での管理に最適です。

軽量素材によるコスト削減
輸送コストに影響する重量を抑えられるため、軽量化が求められる現場では大きなメリットとなります。

プラダンコンテナケースのカスタマイズ

特注サイズのメリット
保管する物品のサイズにぴったり合わせたケース設計が可能なため、無駄なスペースを削減できます。製品の保護性を高め、空間の有効活用にもつながります。

色や形状の選択肢
企業イメージや用途に応じて、カラーリングを自由に指定できます。内容物の識別や部署ごとの管理にも役立ちます。

企業ロゴの印刷方法
カッティングシートによるロゴや文字の印刷が可能です。耐久性が高く、企業名や製品名を明確に表示できるため、現場での視認性向上に役立ちます。

仕切りの追加
内容物の仕分けや保護を目的に、内部に緩衝材やプラダン製の仕切りを追加することができます。振動や摩擦による傷を防ぎ、安全性と作業効率を両立させます。

まとめ

プラダンコンテナケースは、オフィス、倉庫、物流、製造業など、あらゆるビジネスシーンで活用されている優れた収納・運搬資材です。
軽量でありながら高強度、そしてカスタマイズ性が高いため、多用途に柔軟に対応できます。

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コラムデジタル・スクリーン印刷界 1月号 表紙デザインの舞台裏

2025年5月13日 

このたび、デジタル・スクリーン印刷界 1月号の表紙を東洋レーベルで担当させていただきました。
印刷業界に向けて毎月発行される本誌では、毎月様々な印刷業者が表紙を担当する中、今月は弊社が担当することとなりました。
弊社では、普段は産業機器のキーシートやラベルなど、機能性を重視した製品を多く手掛けているため、こうした絵柄中心のデザインに携わる機会は少なく、非常に新鮮で、ものづくりの原点に立ち返るような体験となりました。

両事業所の技術を融合するチャレンジ
弊社では、京都のスクリーン印刷事業と滋賀の転写シール事業を展開しており、
今回は「それぞれの技術を融合させて、ひとつの作品に仕上げる」ことをテーマに、両拠点のスタッフが何度も打ち合わせを重ねながら、デザインと製造のバランスを模索しました。

「十日戎」をモチーフにした表紙デザイン
1月号ということで、「お正月」や「冬」をテーマに据え、
最終的には商売繁盛の神様である恵比寿様を祀る「十日戎(とおかえびす)」の
熊手をイメージしたデザインに仕上げました。

印刷でこだわったポイント
「今回は 弊社にとってあまり馴染みのない紙素材への印刷ということもあり、
データ作成スタッフと印刷スタッフが何度も試作・検証を重ねました。

データ作成では、表紙全体のデザインとバランスを決定後、予め社内で決定した色数で表現するために、色の重なりや配色にとても悩まされました。
またUVインキを使ったテクスチャーは、今までにない多方向の細線を1版で仕上げることに試行錯誤を重ねました。
 表面に施したUVテクスチャーは、見る角度によって絵柄が浮かび上がる工夫を凝らし、
熊手等の重なるパーツ毎に違う柄になっていたり、ラメを加えて華やかさを演出しました。」

「貼って完成する表紙」という新しい提案
今回作成させていただいた表紙では、あえて転写シールを印刷済みで貼り込まず、
別付録として同封しています。
これは、転写シールの質感や仕上がりを実際に体験していただきたいという想いからです。
読者の方々には、是非シールを貼る楽しみを味わっていただき、表紙を自分の手で完成させていただければと思っています。
貼る位置や角度によって、自分だけのオリジナル表紙が完成しますので、ぜひお楽しみください!

最後に
今回の取り組みを通じて、スクリーン印刷の奥深さ、そして転写シールの新しい表現力を、読者の皆様に少しでも感じ取っていただけたら嬉しいです。
これからも、ものづくりの現場から生まれる技術と遊び心をお届けしてまいります。

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コラムキーシート基本的な用途

2025年4月28日 

キーシートの基本的な定義

キーシートとは、電子機器や操作パネル上に配置される押しボタン型の入力デバイスを指します。
ユーザーが機械操作を行う際、キーシートを通じて指示を伝達する役割を持ち、機器とのインターフェースとして欠かせない存在です。

キーシートの種類とその特徴

キーシートには、フラットな形状やスイッチにエンボスがかかった形状、樹脂がキー部に盛られた形状…さまざまな種類があります。
用途や求められる操作性に応じて、材質や構造、加工工程も多岐にわたります。

キーシートの技術的側面

キーシートは、表面材(PET、PCなど)、印刷部、接着部といった複数のレイヤー構造で成り立っています。
スクリーン印刷技術を用いた加飾印刷や、エンボス加工による立体感付与など、製造には高度な技術が必要とされます。

キーシートがもたらす利点

キーシートは、材質によっては防塵・防水性能を高めることができ、ハードな使用環境でも長期間使用できる点が大きな利点です。
また、操作部を自由に設計できるため、使用者に最適なフィードバックを提供できることも大きな魅力です。

キーシートの使用例

企業におけるキーシートの応用

製造業では、キーシートが産業用機械の操作パネルとして活躍しています。
高い耐久性と操作性の高い設計が求められるため、キーシートが多用されています。

セキュリティ分野でのキーシートの利点

セキュリティシステムやアクセス制御機器でも、キーシートは広く採用されています。
耐久性に加え、視覚的なわかりやすさを備えたキーシートは、入力性の向上にも寄与しています。

医療業界におけるキーシートの利用

医療機器においても、キーシートは重要な役割を果たします。
滅菌やアルコール消毒に耐えうる材質選定、防水・防塵性能、患者と医療従事者双方にとって安全性を高めるための仕組みがされています。

キーシート導入におけるポイント

初めてのキーシート選定ガイド

キーシートを初めて導入する際は、使用環境(屋内/屋外)、必要な耐久性能、操作頻度、デザイン要素を整理することが重要です。
要件に応じたキーシートを選定することで、製品寿命や操作性を最適化できます。

キーシート導入に必要な準備とステップ

キーシートの導入では、要件定義 → デザイン設計 → 試作 → 評価 → 本製造というステップを踏むのが一般的です。
特に試作段階では、操作感や耐久性の確認をしっかり行い、実運用を想定したテストを行うことが成功の鍵となります。

カスタマイズによるキーシートの最適化

キーシートはカスタマイズ性に優れています。
例えば、エンボス加工で押しやすさを高めたり、ミラー印刷でデザイン性を向上させたりと、用途に合わせた最適な仕様設計が可能です。

コスト効率の良いキーシート導入方法

大量生産向けの標準品をベースに検討する場合、設計段階から版や型の丁付けを増やすことで、コストを抑えつつ機能を確保することが可能です。
用途に応じたバランスの取れた設計が、費用対効果を最大限に引き上げます。

キーシートのトレンド

現代では、より薄型・軽量化が求められ、環境負荷低減への対応も進められています。
加えて、カスタマイズ需要の高まりに応え、短納期・多品種少量生産への対応力も、キーシート開発のトレンドとなっています。

まとめ

キーシートの使用用途は非常に幅広く、産業機器から医療、セキュリティ分野まで多岐にわたります。
本コラムを通じて、キーシートの可能性と導入時のポイントをご理解いただき、効果的な活用に役立てていただければ幸いです。

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コラム新たな選択肢~カットできるセンサー&ヒーター~

2025年4月25日 

従来のセンサーやヒーターは、固定されたサイズで使用することが一般的でしたが、

弊社では「カットできるセンサー」および「カットできるヒーター」の実現が可能です!!

用途に合わせてサイズを変えることで、介護や医療、スポーツ等、様々な分野での活躍が期待できます!

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では、実際にセンサーを使って、確認をしてみたいと思います!

まずは、弊社で製造できる最大サイズ (600mm×900mm) のセンサーの登場です。

 

 

センサーの上に手を置いて、センシング反応を見てみると・・・

良好なセンシング反応ですね。

 

 

では、このセンサーを1/4 (約300×450mm) にカットしてみます!

 

先ほどと同様、センサーの上に手を置いて、センシング反応を見てみます。

 

 

カットしても、センシングに全く変化はありません!

いかがでしたでしょうか?

今回は、先日開催されました展示会・セミナー “Medtech Japan” で展示したセンサーを使用しましたが、

弊社では「カットできるセンサー」「カットできるヒーター」の実現が可能です!!

*_*_*_*_*_*_*_*_*_*_*

設置したい場所やスペースに合わせてカットすることで、

利用者の環境に合わせて、最適なサイズに変更することが可能です。

用途に合わせてサイズを変更できるという特徴は、これまでの「規格化された製品」の概念を覆します。

サイズの自由度が増すことで、新たな使い道が生まれ、今後さらなる革新につながるでしょう。

今はまだ現実的ではありませんが、近い将来、

サイズだけでなく、形状も自由に変えられるセンサー、またはヒーターが生まれるかもしれませんね!

シンデレラフィットするよう、設置場所に合わせたてカットしたり。

ハート形や星形など、好きな形にカットしてみたり。

自分の好きなサイズ、形状にカットできるとなると、夢が広がりますね!

(このコラムは、開発部R.T. が担当しました。)

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