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コラム

2025年01月

コラムPETシールとノリの種類について詳しく解説

2025年1月30日 

のりの種類

PETシールとは

PETシールは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を基材としたシールで、耐久性や透明性、加工のしやすさが特徴です。幅広い用途で使用されるこのシールは、日用品から産業用まで幅広く活躍しています。

PETシールの基本構造

PETシールの構造は以下のようになっています:

  • 基材:ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
  • 粘着剤:使用用途に応じて選定
  • 剥離紙または剥離フィルム:保護と作業性向上のため

PETシールの特性には、耐熱性耐摩耗性防水性、そして高い透明性などがあり、用途によってさまざまな種類があります。

主なPETシールの種類

PETシールには以下のような種類があります。それぞれの特徴を理解し、用途に応じた選択をすることが重要です。

1. 透明PETシール

特徴:透明で目立たない仕上がりを実現できるシール。外観を損なわず、商品やパッケージのデザインを活かします。
用途:商品のバーコードラベル、化粧品容器のラベルなど。

2. 白PETシール

特徴:不透明な白色のPETシールで、印刷の発色が良く、高級感を演出できます。
用途:食品ラベルや化粧品ラベル、ブランドロゴの表示など。

3. 金属調PETシール

特徴:金属的な光沢を持ち、高級感や特別感を演出するために使用されます。
用途:電子機器、家電、車のステッカーなど。


シールのノリの選定

PETシールは基材だけでなく、使用される粘着剤(ノリ)の種類も重要です。ノリによってシールの特性が大きく変わるため、用途に応じた適切な選定が必要です。

1. 一般(強粘)ノリ

標準的な粘着力で、一般的な使用用途に対応します。

2. 粗面用

特徴:表面が粗い素材にも貼れるように設計されています。

粗面用
粗面用

3. 再剥離

特徴:貼った後に剥がしても糊残りが少なく、再度貼り直しが可能。
用途:家具やガラスなどに使用されるデザインシール。

再剥離
再剥離

4. 冷食用

特徴:低温環境下でも粘着力を維持できる特殊な粘着剤を使用。
用途:冷凍食品や冷蔵商品向けのラベル。

5. 油面用

特徴:油分の多い面にも密着しやすい粘着剤。

用途:食品加工工場でのラベルや油性商品に。

6. エアー抜け

特徴:シールを貼る際に気泡が入りにくいよう設計された粘着剤。
用途:大型ステッカーなど。

シールの粘着力

シールの粘着力は「引張試験」によって測定されます。この試験では、シールを貼った状態でどのくらいの力で剥がれるかを測定します。

引張試験について

  • 測定方法:一定の速度でシールを剥がし、必要な力を測定。
  • 評価基準:接着力(N/20mm)や剥離強度。
引張試験機

まとめ

PETシールとそのノリの種類は、それぞれの特性や用途によって大きく異なります。透明性や耐久性の高いPETシールを選ぶ際には、上記のポイントを参考にしてください。

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コラム工業用両面テープの特性と用途を解説

2025年1月27日 

両面テープは、様々な産業で使われる接着材料として広く利用されています。その種類や特徴を理解することで、用途に最適なテープを選び、生産性を高めることが可能です。

キーシート両面テープ

工業用両面テープとは何か

工業用両面テープの基本構造

工業用両面テープは、接着剤層を基材で挟み込んだ構造を持っています。この基材には、不織布、フィルム、フォーム(発泡体)などが使われており、用途に応じて適切な選択が求められます。

一般的に使用される粘着材

工業用両面テープには、アクリル系、ゴム系、シリコーン系などの接着剤が使用されています。アクリル系は耐久性が高く、ゴム系は高い初期接着力を持つことが特徴です。

一般的に使用される基材

両面テープの基材は、接着性能や耐久性、用途に大きく影響を与えます。基材の選択により、テープの特性が変わるため、使用環境や用途に応じた適切な基材を選ぶことが重要です。

代表的な基材に「不織布」「PET」「基材レス」「ポリオレフィン発泡体」について、それぞれ詳しく解説します。

両面テープ

不織布基材

  • 柔軟性が高く、曲面や凹凸のある接着面にもフィットしやすい。
  • 比較的薄い構造であるため、目立ちにくい仕上がりが可能。
  • 通気性を持つ場合があり、接着面での水分や空気の逃げ道が確保されやすい。

PET基材

  • 高い透明性を持つテープが多く、耐久性も高い。
  • 耐熱性が高く、高温環境下でも使用可能。
  • 薄いフィルム状であるため、正確な接着が求められる用途に適する。

基材レス

  • 基材がないため、非常に薄い
  • フィルムのような硬さや厚みがないため、完全に接着面に密着する。
  • 非常に薄いテープが必要な電子機器内部での使用に

ポリオレフィン発泡体基材

柔軟で弾力性のある発泡体を基材にした両面テープです。

  • クッション性があり、振動や衝撃を吸収する能力が高い。
  • 厚みがあり、接着面の凹凸を埋める効果がある。
  • 耐水性や耐候性にも優れており、屋外用途にも対応可能。

接着性能に影響する要因

接着性能は、温度、湿度、接着面の材質などの条件によって大きく左右されます。これらを考慮して適切なテープを選ぶことが重要です。

選び方と使用上の注意点

最適な接着力を得るための方法

最適な接着力を得るには、被着面のアルコールでの清掃など、前処理を徹底することが重要です。

保存方法と取り扱いの注意点

両面テープは、直射日光や高温多湿を避けて保管する必要があります。また、使用時には指定された期限内で使用することを推奨します。

まとめ

工業用両面テープは、用途に応じて様々な種類があり、選び方一つで作業効率や製品品質が大きく変わります。皆さんの最適な両面テープ選びができたら幸いです。

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コラムシルクスクリーン印刷の魅力と課題を解説

2025年1月10日 

シルクスクリーン印刷の基本的な原理

シルク印刷

シルクスクリーン印刷は、インクを網状のスクリーンを通して素材に転写する技術です。版となるスクリーンにはデザイン部分だけが透過できるよう加工が施されており、インクが直接素材に押し付けられることでデザインが再現されます。

シルクスクリーン印刷は、インクを網状のスクリーンを通して素材に転写する技術です。版となるスクリーンにはデザイン部分だけが透過できるよう加工が施されており、インクが直接素材に押し付けられることでデザインが再現されます。

シルクスクリーン印刷に必要な道具

  • スクリーン版: デザインを転写するための網状の版。ポリエステル素材が一般的。
  • インク: フィルム、布、金属など、素材に応じた専用のインクを使用。
  • スキージ(ヘラ): スクリーン上でインクを均一に押し付けるための道具。
  • 印刷台: スクリーンを固定し、素材を安定させるための台。
  • 乾燥設備: インクを定着させるための装置。自然乾燥から熱乾燥まで種類が豊富。
印刷台

シルクスクリーン印刷のメリット

〇カスタマイズが容易

シルクスクリーン印刷では、スクリーン版を用意すればデザインを自由に変更できます。特に小ロットでのカスタマイズや、デザインの多様性が求められる場面で強みを発揮します。

〇多様な素材に印刷可能

紙や布、プラスチック、金属、ガラス、セラミックなど、さまざまな素材に対応できる点が最大の特徴です。

〇耐候性に優れている

シルクスクリーン印刷で使用されるインクは、紫外線や雨風に強い耐候性を持つものが多いため、屋外で使用される看板やステッカーにも適しています。

〇発色が美しい

インクの厚みが通常の印刷方式よりも厚いため、色が鮮やかで高い視認性を実現できます。また、蛍光色や金銀などの特殊なインクの使用も可能です。

シルクスクリーン印刷のデメリット

〇細かいデザインへの対応

スクリーンの網目が影響するため、非常に細かい線や小さな文字の再現には限界があります。精密なデザインが必要な場合には、別の印刷が適している場合があります。

〇初期コストが高い

スクリーン版や抜型を作成するための初期投資が必要です。そのため、小ロット生産では1枚あたりのコストが高くなることがあります。

シルクスクリーン印刷の用途

〇家電用品のデザイン

家電製品のボタンやパネル部分のデザインに使用されることが多いです。耐久性が求められる部分にも適しており、製品の付加価値を高める役割を果たします。

〇工業製品のロゴや操作パネル

金属やプラスチック製の工業部品へのロゴやマーキングに使用されます。耐久性と鮮明な印刷が求められる産業用途で重宝されています。

シルクスクリーン印刷の最新技術

〇新素材の開発と応用

環境配慮型の素材や特殊な質感を持つインクの開発が進んでおり、印刷の表現力が広がっています。

〇環境に優しいインクの使用

従来の有機溶剤系インクに代わり、環境負荷を軽減したインクの使用が増えています。これにより、SDGsやエコロジーに対応した製品作りが可能になっています。

〇精度向上のための機械化

スクリーン印刷機の自動化が進み、従来の手作業よりも高精度で大量の印刷が可能になっています。特に工業用途では、正確性とスピードを両立できる技術革新が見られます。

〇新しいデザイン技術の導入

グラデーションや多色刷りの表現がさらに進化し、デザインの幅が広がっています。

まとめ

シルクスクリーン印刷は、多様な素材への対応力や高い発色性といったメリットがあり、幅広い分野で活用されています。一方で、初期コストの高さや細かいデザインへの対応が難しいなどの課題もあります。技術革新によりデジタル印刷との融合や環境配慮型の新素材が普及しており、今後も多様なニーズに応える印刷方式として進化を続けるでしょう。

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