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2025年、材料価格の高騰はものづくりの現場にとって大きな悩みの種です。
特に銀の価格上昇は、導電材料を扱う私たちにとって避けて通れない課題でした。
「もっと安価で、でも性能を損なわない材料はないだろうか?」
そんな声から始まったのが、銅ペーストを用いたセンサーフィルムの試作です。
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弊社でもセンサーフィルムには銀ペーストを使用しています。
しかし、銀は高価!!大量に使えば製品価格に直結します。
そこで目を付けたのが銅。
銀ほどではないものの、十分な導電性を持ち、価格はぐっと抑えられます。
まさに「コストと性能のバランス」を取れる素材です。
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現在開発部では、銅ペーストを用いた試作プロジェクトを進めています。
センサーフィルムとしての基本的な性能はもちろんのこと、
耐候性試験やイオンマイグレーション試験など、さまざまな検証を実施しています。
「銀に比べてコストは抑えられるけど、性能や耐久性はどうだろう?」
なんて議論を繰り返しながら、一歩ずつ形にしているところです。
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資源価格の変動に左右されない材料選択は、サスティナブルなものづくりにもつながります。
「銀から銅へ」この小さな転換が、未来のセンサー技術を支える大きな一歩になるかもしれません。
また、当社がこれまで培ってきた印刷技術および設計ノウハウと組み合わせることで、
カスタム設計/短納期対応/量産対応の強みをさらに強化できると考えています。
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当社はこれからも、材料選びや製造プロセスの工夫を重ねながら、
より良い製品の開発に取り組んでまいります。
コストと性能の両立を目指し、お客様に役立つ製品をお届けしていきたいと考えています。
高騰する銀に代わり、銅ペーストで新しい可能性を切り拓く――そんな挑戦を、これからもコラムでお届けしていきます。
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今年からスタートしたコラム執筆ですが、2026年もワクワクする情報をお届けしてまいります*
来年もどうぞお楽しみに!
それではみなさま、良いお年を!
(このコラムは、開発部R.T. が担当しました。)
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