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コラム

2025年06月

コラムプラダン仕切りとは?基本形状と用途について

2025年6月30日 

仕切り形状

「プラダン仕切り」とは、プラスチック段ボール(通称プラダン)を素材とした仕切りのことを指します。軽量でありながら高い耐久性を持つプラダンを活用した仕切りは、物流、保管、輸送など幅広い分野で活躍しています。

段ボール等の紙製仕切りでは強度面で不安がある場面でも、プラダンであれば繰り返しの使用や重量物の保管にも対応可能です。組立ても簡単なのでプラダン以外の箱にも使えます。

外した時

プラダン仕切りの一般的な用途

プラダン仕切りは、工場や物流センターでの部品や製品の整列保管、精密機器やガラス製品などの輸送時の緩衝、医療器具や電子部品など小さな部材の分類や仕分け、展示品やサンプルの持ち運び用ケース内部など、幅広いシーンで使用されています。

特にリユース前提のケースなどでは、強度と清掃性を備えたプラダン仕切りが選ばれる傾向があります。

プラダン仕切りのメリット

プラダン仕切りは、紙や段ボールに比べて高機能かつ長寿命です。多くの企業が導入する理由を、主なメリットから見ていきましょう。

耐久性とコストパフォーマンス

プラダンはポリプロピレン樹脂を主成分としており、湿気に強く破れにくいという特性があります。これにより、仕切りとしての繰り返し使用が可能となり、長期的なコスト削減につながります。

また、アルコールや中性洗剤での拭き取り清掃も可能で、衛生面でも優れています。製品や部品ごとの仕分けに使用する場合も、異物混入や汚れのリスクを低減できる点が大きな強みです。

プラダン仕切りの形状と種類

用途に応じて、プラダン仕切りは様々な形状で製作されます。それぞれの構造と特長を見てみましょう。

井形(外枠無し)

井形仕切りとは、プラダンの板を縦横に組み合わせて交差させた構造です。外枠を持たないため、スペース重視かつコストを抑えた構造で、製品の仕分け用途に広く用いられます。ケースや箱の内寸に合わせて作られ、内容物を整然と並べるのに適しています。

囲形(外枠あり)

外周に枠が設けられている構造です。これにより強度が増し、輸送時の揺れや荷崩れを防止する効果があります。外側のマス目の寸法もズレが少なく、高い精度が求められる精密部品や医療機器などの保管や輸送で用いられることが多い形状です。

固定仕切り

ケース本体と仕切りが一体化したタイプです。脱着ができない反面、収納時のガタつきがなく、繰り返し同じ形状の部品を扱う場面では非常に安定した収納が可能です。固定することで、長期使用にも耐えうる構造となります。

プラダン仕切りの使用例

段ボール仕切りとの違い

段ボール仕切りは、短期使用や軽量物に適している一方で、湿気や衝撃には弱く、再利用には向いていません。一方のプラダン仕切りは、長期運用に適し、耐水性や耐久性に優れるため、製品の品質を保ちながらコスト削減を図れるという利点があります。

また形状の組み合わせによっては棚を作成したり等、自由自在ですので様々な形状をご相談いただければと思います。

プラダンでの収納棚

まとめ

プラダン仕切りは多様な形状と高い耐久性により、さまざまな業種や用途で採用されています。コストパフォーマンスに優れ、環境負荷の低減にもつながるこの素材は、これからの物流や保管の現場において、さらに広がりを見せる可能性を秘めています。

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コラム当社設備について紹介

2025年6月25日 

今回は、当社が保有する印刷・加工・検査設備についてご紹介します。製品の機能性や品質を支える現場の設備について、わかりやすくご説明いたします。

凸版印刷

当社で使用している印刷方式のひとつが「凸版印刷」です。これは、凸部にインキをつけて素材へスタンプのように転写する、古くからある基本的な印刷方法です。

使用している印刷機は「間欠輪転方式」で、ロール状の素材を回転するシリンダーに通しながら印刷を行います。この方式は、印刷・ラミネート・打ち抜きを一連の工程で処理できるため、多品種・短納期の製品づくりに適しており、当社の中核設備となっています。

スクリーン印刷

もうひとつの主要な印刷方式が「スクリーン印刷」です。これは、スクリーン版と呼ばれる網目状の版にインクを通して印刷する方式で、厚みを持たせた印刷異素材(布、金属、アクリル等)への対応が可能です。

当社ではこの方式を活用し、操作パネルやタッチスイッチ、フィルムヒーターなどを製造しています。使用しているのは半自動スクリーン印刷機で、作業者が材料と版をセットすると、機械が一定の圧力とスピードで安定した印刷を行います。

加工工程と打ち抜き

印刷後は、ラミネート貼り両面テープの貼付といった加工を行います。これらは最終製品の品質や使い勝手に直結する、非常に重要な工程です。

続いて、「プレス機による打ち抜き加工」を実施します。これは製品形状に合わせて印刷物を正確にカットする工程で、寸法精度や見た目の美しさを左右する“仕上げ”の役割を担っています。

小ロット対応を支えるデジタル設備

試作や少量生産には、インクジェット印刷機を活用しています。これは、データから直接印刷できる方式で、版が不要なため短納期の対応に適しています。

加工機器としては、プロッターカッターレーザー加工機を導入。

プロッターは刃物が自動で動いてフィルムなどをハーフカットし

レーザー加工は複雑な形状を高精度にカットまたはマーキングすることが可能です。これにより、デザインの自由度と加工の柔軟性が向上しています。

品質を保証する検査機器

製品の信頼性を担保するため、当社では以下のような検査装置を運用しています。

画像寸法測定
カメラと光学機器により、シールや部品の寸法を高精度に測定。目視ではわからない微細なズレも検出できます。

引張試験機
両面テープなどの接着性能を測定し、使用環境への耐久性を確認します。

シール外観検査機
当社で開発した自動検査機です。印刷されたシールの絵柄を自動で確認し、外観不良の有無をチェックします。多品種製造において欠かせない設備の一つです。

まとめ

当社では、印刷・加工・検査までを一貫して対応できる体制を整えています。デジタル機器と伝統的な技術を融合させることで、多様なニーズに柔軟かつ高精度に応える製造環境を実現しています。これからも、お客様の課題解決や高品質な製品提供を目指し、現場力の強化を続けてまいります。

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コラムTシャツが地球を守る!? 服が地球を救う時代!

2025年6月20日 

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Tシャツを着るだけで大気中の二酸化炭素が吸収されるとしたら、

どんな未来が待っているでしょうか?

○。.○。.○。.○。.○。.○。.○。.○。.○。.

気象庁のデータ*1によると、2023年の大気中二酸化炭素の世界平均濃度は、420ppmとなっており、

工業化以前(1750年)の平均的な値とされる約278ppmから比べると、51%増加しています。

我々の暮らしが便利で豊かになるほど、二酸化炭素が増加してしまう…。

これは非常に由々しき事態です!

ひとつひとつの効果は小さくても、みんなで力を合わせれば大きな効果につながるはず!

ということで、作ってみました!

大気中の二酸化炭素を吸収するTシャツ!…というと、若干嘘になるのですが。(汗)

インクにCO2吸収剤を混ぜて調整し、Tシャツにスクリーン印刷してみました。

食品用袋サイズの二酸化炭素じゃ量が知れてるやろ、と思ったそこのあなた。

正直、今のところは「めっちゃ吸う!」とは言えません。

でも、「ちょっとは吸う!」

これ、大事です。

京都府民 約251万人がこのTシャツを着用してみたらどうでしょう?

関西地方 全員だと?

日本を飛び出して、世界、地球上に住む約81億人すべての人口が着用したらどうでしょうか?

みなさんがこうした技術に興味を持って広がっていけば、

ファッション業界が地球を救う、そんな未来も遠くないかもしれません。

“着る=地球に貢献” なんて、最高じゃないですか?

明日からお菓子やめよう…と、毎日意気込んでいる私でも、

服を着るだけならすぐにでも始められそうです!

もちろん、このインクが使えるのは服だけではありません!

水のような液体、空気のような気体以外であれば、あらゆるものに印刷が可能です!

「私、地球守ってんねん。」

ヒーローになれる未来が、もうすぐそこまで来ています!

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*1 気象庁 大気中二酸化炭素濃度の経年変化

https://www.data.jma.go.jp/ghg/kanshi/ghgp/co2_trend.html

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(このコラムは、開発部R.T. が担当しました。)

(製造部のTさんとMさんに着用イメージモデルをご協力いただきました。)

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コラム対PLC通信機能追加

2025年6月3日 

1.対PLC通信機能追加

古くからあるコントローラを入手困難な部品も増えてきたので改版することになりました。

基板もファームウェアも作り直すのであれば既存の機能はそのままで、新たにイーサネット/シリアルボードをコントローラに搭載し、装置本体に組み込まれているPLC機器とLAN接続して通信をする機能を追加しようという事になりました。

コントローラ側のファームウェアにとってはTPC/IPで通信するといってもTPC/IPのプロトコルスタックをコーディングするということは無く、シリアル信号で接続したイーサネット/シリアルボードを相手にバイト列をシリアル通信で送受信するといったイメージになります。

2.SLMPプロトコル

PLC機器とはTCP/IPで接続してSLMPプロトコルで交信します。

  • SLMPプロトコルとは、「Seamless Message Protocol」の略で、Ethernetを搭載した各種機器同士でアクセスするためのプロトコルです。

今回はSLMPプロトコルの中で4Eフレーム伝文フォーマットを使用し、バイナリコードで交信する事にしました。

アスキーコードで交信する方法もありますが、通信時のバイト数を抑えるためバイナリコードでの交信を選択しています。

伝文フォーマット

■要求伝文

■応答伝文

・ヘッダ

TCP/IP用のヘッダ。ファームウェアでは編集しません。

・アプリケーションデータ

ファームウェアで編集するデータです。

コントローラ内部に保持しているパラメータ値や制御用データの値を、PLC機器のワードデバイスにコントローラに接続している汎用入出力のビット情報をビットデバイスに、一括書込み伝文を用いて書込み用デバイスに書込み、一括読出し伝文でPLC機器から読出し用デバイスの情報を読み出します。

PLC機器は、コントローラの状態をリアルタイムに知ることが可能となり、PLC機からの指示でコントローラが動作する仕組みが出来上がりました。

これでPLC機器を通してリモート操作出来る事となり、装置本体から離れたところにあるコントローラを直接操作することなく、装置本体にある操作卓からコントローラを操作出来るようになりました。

3.開発の後で

今回の開発で苦労した点は、PLCのユーザーマニュアル、リファレンスマニュアルなどの説明書からSLMPの伝文フォーマットの詳細な仕様を探し出す事でした。

PLC機器側から見た通信の設定や操作方法などの記述が多く、要求伝文や応答伝文の内容異常だった時の応答伝文やエラーコードなど、欲しい情報を見つけ出すのに手間取りました。 今はオプションとしての機能ですが、将来メインの機能として活躍出来ればと思っています。

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コラム静電電極とNFC検知の共存

2025年6月3日 

静電電極とNFC検知の共存

静電センサのタッチを検出する際に NFC の検出信号が混ざってしまい、正しくタッチを検出できなくなることがあります。

静電電極をタッチした際の静電容量の変化を表わしたグラフが図1です。

図1

容量の変化から電極がタッチされたことを判定します。

4 個の山が見え、4 箇所の電極を順にタッチしたことがわかります。

図1では NFC は動作していません。

NFC のモジュール + アンテナが静電電極の至近にある状態で NFC の検知を始めると…(図2)

図2

図2では電極はタッチしていません。NFC の検知のための信号が静電容量の波形にのってしまっています。

この状態で4 箇所の電極を順にタッチしたものが図3です。

図3

NFC信号とタッチ波形が混在した状態になってしまいます。

この状態で電極のタッチを検出するのは厳しいです。

ここで取った対策は「静電電極とセンサ間にLCフィルタを入れる」でした。

コイルとコンデンサを組み合わせて静電センサへ流れる NFC の信号を遮断しました。

フィルタを入れた状態で NFC の検知をしながらタッチした際の波形が図4です。

図4

タッチの反応が全体的に低くなっていますが、4 箇所の電極を順にタッチしたことがわかります。

ファイルタリングにより NFC の 13.56MHz の信号を低減させることにより、静電電極と NFC を組み合わせて使用することができました。

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