創立43年の月日が流れました。
心躍る楽しい出会いや、悲しい別れがある季節になりましたね。
弊社は新卒者、中途採用者、海外実習生等、ありとあらゆる人材確保に取り組んでいます。
人を大切にする事は、会社経営において最も大切な事柄の一つといえます。
しかし、当社の制服を着ていても、共通の業務・所属など関わりがなければ、
名前も顔も知らない事が結構ありまして、各々に戸惑い等起こっておりました。
例えば営業員だと、他事業所へ足を運んで会議や同伴で外出する事も多いですが、
製造部や事務員だとそういった顔合わせをする機会もなく、全社員が集まる行事もありません。
(社長の喜寿のお祝いをしましたが、既に数年前で、そこから新しい仲間も大勢増えました!)各事業所には20人以上の社員がおりまして
本社ですと60人以上在籍しています。製造部だけでも40人は超えておりますので、1週間会わないってことも珍しくありません。
そんな事で入社後、ご紹介の機会があっても相互に覚える事が難しかったと思われます。
当社の従業員か、他事業所の従業員かもしくは取引先の方なのか・・・わからない。
そんな声が各署からちらほら出てきましたので、今回名札の導入を決定しました。
名前がわからないので話しかけにくい。相手側も、自分の事をご存じ無いだろうと思い、自己表現する事もありません。
双方でわかっていれば容易い事でも、片方だけの場合だと、やはり声をかけるのに躊躇や恥じらいを生じ、伝えたいことを逃す恐れがあると思われます。
日本人の性と言いますか、保全性を好み顕著な行動は慎むなど美徳とされている部分が、
こういった時には邪魔をして相手との関係性に発展が生まれません。それって業務に必要でしょうか。
もちろんこの美徳な所を否定するつもりはありません。震災などが起こっても冷静に整列で対応する事が出来、
「個より公、金より徳、競争より和」の精神で、他国にも日本人のスピリッツが讃えられている事はご承知の通りです。
しかしそれを逆手にとり今時ではありますが名札を取り入れ、恥ずかしがり屋の日本人のコミュニケーションの手助けとなればと思い導入致しました。
コミュニケーションは仕事を行う上でとても重要です。
個人情報保護法を遵守し、全社員の帰属意識を高め、より業務に邁進出来る環境を整え、一人一人が実力以上の力を発揮出来ること。
それにはまず、自己を他者へ伝えていくことから始める。
簡単なようで難しい、この行動に名札を導入し、従業員の一歩を踏み出すきっかけになればと願っております。