先日行われました全日本シール印刷協同組合連合会が主催している
第31回シール・ラベルコンテストに応募していた当社のシール印刷チームが輪転部門で優秀賞を取りました。
応募企業は62社、作品数は102点のうち、規定課題の輪転部門の中からの選出となりました。
シール印刷協同組合連合会では印刷技術を競う目的で1990年からほぼ毎年、シール・ラベルコンテストを開催しております。
同コンテストでは自由課題及び規定課題があり、連合会員は自由に参加が可能となります。
今回の課題は石川県の金沢駅がテーマのシールでした。
ここで作業者の話を聞かせて頂きましたが今回の作品は非常に色使いも多く調色も難しい技術を要するうえ、
気が遠くなるほどの細かい箇所も多く一筋縄ではいかない作品だったそうです。
まず、4色機で印刷をする為に位置合わせを正確に行うのですがここで苦労した点は写真でなく文字の印刷でした。
通常細かい文字を印刷する際はコツ文字という白文字を上から印刷することで文字かすれを無くすのですが、
今回は白の濃さを出すために抜き文字にて表現することになりました。
文字自体が細かい為、少しの位置ずれも許されないので位置合わせトンボを使い、何度も位置合わせを行い綺麗な文字を表現したそうです。
色の表現に関しても繊細な作業が必要で、版自体も色々な種類の網点版を用意し、
最終的に決まった版を用いて印圧やインク盛り、インクの濃さに気を使いながら、1色ずつ何度も調整をかけたそうです。
当社は「技術を通じて社会に貢献する」ということを掲げており、技術力を発揮できる機会は非常に大切であると考えています。
今後も技術力向上に積極的に取り組み、お客様のニーズに合わせた物づくりが出来るように努めていきます。