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コラム

コラム凸版印刷でラベルを作る~工程とメリットを徹底解説~

2024年12月24日 

凸版印刷

平圧の凸版印刷と輪転の凸版印刷の違い

凸版印刷は、版の凸部分にインクを塗り、紙などに転写する印刷方式です。この中でも「平圧」と「輪転」は使用される機械や仕組み、用途が異なり、それぞれに特徴があります。以下にその違いをまとめます。

1. 印刷方式の基本的な仕組みの違い

平圧の凸版印刷

  • 構造: 平らな印刷版を紙に押し付けて印刷する方式。版と紙の間に均一な圧力をかけることで印刷します。
  • 動作: 一回の動作で1枚ずつ印刷するため、紙の送りや版の動作が間欠的です。
  • 動作速度: 速度が遅く、大量印刷には向いていませんが、細部まで精密な印刷が可能です。

輪転の凸版印刷

  • 構造: 円筒状の印刷版(ローラー)を用いて連続的に紙に印刷する方式。
  • 動作: 材料をロール状にセットし、材料を連続的に送りながら印刷を行います。印刷と同時に乾燥やラミネート加工を進めることも可能です。
  • 動作速度: 高速で、大量印刷に適しています。
輪転式

当社では輪転式の印刷機を所持しているのでそちらの原理について解説をします。

2.凸版印刷の歴史

凸版印刷は歴史が古く、当初は書籍や新聞印刷に使われていました。

輪転機が導入されてからは、高速印刷が可能となり、包装材やラベル製造に幅広く採用されるようになりました。

3.現代での活用例

  • 食品ラベル: 高速かつ多層印刷で鮮やかなデザインを実現。
  • 工業製品ラベル: 耐久性や耐候性が求められる製品向け。
  • 化粧品ラベル: デザイン性を重視した製品に対応可能。

4.ラベル製造における準備工程

①デザインと版の作成

印刷に適したデザインデータを作成し、版の製造に移ります。

版は主に樹脂を材料とし、彫刻で細かい模様を作り出します。

②インクと材料の選定

ラベルの用途に応じたインクと材料を選定します。

インク
材料選定

③印刷機のセットアップ

印刷機のローラーや版の調整を行い、スムーズな印刷ができるように準備します。インクの供給量や圧力の設定も重要です。

調整

④品質管理の重要性

印刷前に試し刷りを行い、色味やデザインのズレがないかを確認します。印刷中も定期的にチェックを行い、品質を一定に保つことが求められます。

⑤ラミネート加工の技術

ラベルに透明なフィルムを貼り付け、耐久性や光沢感を高めるラミネート加工が行われます。

ラミネート貼り

⑥裁断とラベルの最終形

シート状やロール状にカットし、ラベルを完成形に仕上げます。

⑦検査と梱包の工程

完成したラベルを目視検査や機械検査でチェックし、不良品を除去します。その後、規定の形で梱包されます。

5.輪転式凸版印刷のメリット

①大量印刷におけるコスト削減

輪転式凸版印刷は、大量生産時において非常にコスト効率が高く、ラベルの単価を抑えることができます。

②高精度な印刷技術

精細なデザインや文字も再現可能です。

まとめ

輪転式凸版印刷は、高速で大量印刷が可能な技術であり、ラベル製造において重要な役割を果たしています。当社でも輪転式凸版印刷のメリットを活かした製品づくりを目指していきます。

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