このたび、デジタル・スクリーン印刷界 1月号の表紙を東洋レーベルで担当させていただきました。
印刷業界に向けて毎月発行される本誌では、毎月様々な印刷業者が表紙を担当する中、今月は弊社が担当することとなりました。
弊社では、普段は産業機器のキーシートやラベルなど、機能性を重視した製品を多く手掛けているため、こうした絵柄中心のデザインに携わる機会は少なく、非常に新鮮で、ものづくりの原点に立ち返るような体験となりました。
両事業所の技術を融合するチャレンジ
弊社では、京都のスクリーン印刷事業と滋賀の転写シール事業を展開しており、
今回は「それぞれの技術を融合させて、ひとつの作品に仕上げる」ことをテーマに、両拠点のスタッフが何度も打ち合わせを重ねながら、デザインと製造のバランスを模索しました。
「十日戎」をモチーフにした表紙デザイン
1月号ということで、「お正月」や「冬」をテーマに据え、
最終的には商売繁盛の神様である恵比寿様を祀る「十日戎(とおかえびす)」の
熊手をイメージしたデザインに仕上げました。
印刷でこだわったポイント
「今回は 弊社にとってあまり馴染みのない紙素材への印刷ということもあり、
データ作成スタッフと印刷スタッフが何度も試作・検証を重ねました。
データ作成では、表紙全体のデザインとバランスを決定後、予め社内で決定した色数で表現するために、色の重なりや配色にとても悩まされました。
またUVインキを使ったテクスチャーは、今までにない多方向の細線を1版で仕上げることに試行錯誤を重ねました。
表面に施したUVテクスチャーは、見る角度によって絵柄が浮かび上がる工夫を凝らし、
熊手等の重なるパーツ毎に違う柄になっていたり、ラメを加えて華やかさを演出しました。」
「貼って完成する表紙」という新しい提案
今回作成させていただいた表紙では、あえて転写シールを印刷済みで貼り込まず、
別付録として同封しています。
これは、転写シールの質感や仕上がりを実際に体験していただきたいという想いからです。
読者の方々には、是非シールを貼る楽しみを味わっていただき、表紙を自分の手で完成させていただければと思っています。
貼る位置や角度によって、自分だけのオリジナル表紙が完成しますので、ぜひお楽しみください!
最後に
今回の取り組みを通じて、スクリーン印刷の奥深さ、そして転写シールの新しい表現力を、読者の皆様に少しでも感じ取っていただけたら嬉しいです。
これからも、ものづくりの現場から生まれる技術と遊び心をお届けしてまいります。
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