金属銘板とは、金属板に文字や図柄を加工した表示プレートです。機械の型式、製造年月日、製造番号、警告表示などを記載するために使用され、耐久性や高級感が求められる場面で幅広く採用されています。
銘板は、下記の構造で作られることが一般的です:
- ベース素材(金属):アルミ、ステンレス、真鍮など
- 表示方法:印刷、エッチング(腐食)、刻印など
- 表面処理:アルマイト加工やクリアコーティングなどで耐久性を高める
金属銘板の主な用途
工業での使用例
金属銘板は、特に工業製品において重要な情報を明記するために使われます。たとえば:
- 製造機械の型式・仕様表示
- 制御盤の操作表示
- 安全・注意喚起表示
- 屋外設備の管理番号表示
また、長期にわたって屋外や厳しい環境下で使用されるため、耐候性・耐摩耗性・耐薬品性などが求められるケースも多くあります。
金属銘板の種類
アルミ銘板の特徴
- 軽量で加工性が高い
- 表面にアルマイト処理が可能で、耐食性に優れる
- カラー印刷にも適しており、装飾性のあるデザインにも対応
- 電気機器、屋内表示、商品名表示などに多く使用
ステンレス銘板の特徴
- 高い強度と耐食性があり、過酷な環境にも耐える
- 表面が美しく、高級感がある
- エッチング加工との相性が良く、屋外設置や工業設備に適している
- 若干加工が難しく、コストが高め
真鍮銘板の特徴
- 金属光沢があり、クラシックで高級感のある仕上がり
- 腐食には強くないため、屋内利用が基本
- 主に記念プレートや表彰板、美術用途などで利用
金属銘板の製造方法
アルマイト染色について
アルミ銘板の表面にアルマイト処理(陽極酸化処理)を施し、染料を使って文字や図柄を染色する方法です。傷や摩耗に強く、印字が長期間鮮明に保たれるのが特徴です。
エッチング技術について
化学薬品で表面を腐食させ、凹部に塗料を流し込んで文字を表現する加工方法です。耐久性と視認性に優れ、風雨にさらされる環境にも対応します。
シルク印刷について
シルクスクリーンによって塗料を金属表面に印刷する方法。コストパフォーマンスが良く、大量生産向きですが、表面保護のためにクリアコートなどの処理が必要です。
金属銘板の加工
断裁仕上げについて
規定サイズにカットしてエッジを整える基本的な仕上げ方法です。四角形や長方形など、標準的な形状に多く使われます。
型抜きについて
プレス機やレーザーで特定の形状に抜く加工技術です。丸型、特殊形状、穴あけ加工等、量産や変形の銘板作成に適しています。
金属銘板まとめ
金属銘板は、耐久性・視認性・高級感を兼ね備えた表示ツールであり、使用環境や求められる性能によって素材や加工方法を選ぶ必要があります。
選定の際は以下のポイントを押さえましょう:
- 使用環境(屋内/屋外、温度、湿度、化学薬品など)
- 必要な耐久年数
- コストとロット数
- デザイン性や表示の見やすさ
製品に信頼性を与えるだけでなく、安全管理や品質保証の観点でも重要な役割を担う金属銘板ですが自社のニーズに合った最適な選択で、より高品質な製品づくりをできたらと思います。
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