シールに貼り合わせるラミネートにはさまざまな種類があり、それぞれの用途に応じた機能を持っています。この記事では、ラミネートの基本から特殊なラミネートの種類、印字用ラミネートの特徴まで詳しく解説します。
シール用ラミネートとは
ラミネートとは
ラミネートとは、印刷物の表面に透明なフィルムを貼り付け、保護や装飾の役割を果たす加工方法です。シールやラベルにラミネートを施すことで、耐久性が向上し、外部環境からの影響を受けにくくなります。
ラミネートの主な役割
ラミネートの役割は大きく分けて以下の3つです。
- 保護:水や汚れ、摩擦、紫外線による色あせからシールを守る。
- 装飾:ツヤやマットな質感を加えることで、デザイン性を向上させる。
- 機能追加:印字適性を高めたり、UVカット機能を持たせたりすることが可能。
ラミネートの貼り合わせについて
ラミネートの貼り合わせには弊社の貼合わせ機または凸版印刷の工程で行われます。
手貼りではなく機械で貼り合わせるので空気かみ等もなく綺麗に貼れます。
ツヤラミネートとマットラミネート
ラミネートには、仕上がりの見た目によってツヤありとマット(ツヤなし)の2種類があります。
- ツヤラミネート:表面が光沢仕上げになり、発色が鮮やかになる。水や汚れに強く、視認性を高めるのに適している。
- マットラミネート:落ち着いた上品な仕上がりになり、指紋や傷が目立ちにくい。高級感のあるデザイン向け。
ラミネートの材質について(PET・塩ビ)
ラミネートに使用されるフィルムの主な素材はPET(ポリエチレンテレフタレート)と塩ビ(ポリ塩化ビニル)が一般的です。
- PETラミネート:耐熱性・耐久性が高く、透明度が優れている。高級感のある仕上がりが特徴。
- 塩ビラミネート:柔軟性があり、曲面への追従性が高い。屋外用途にも適している
特殊ラミネートの種類
サンカット(紫外線カットラミ)
紫外線をカットする機能を持つラミネートで、屋外使用するシールや看板、車両ステッカーなどに最適。色あせを防ぎ、印刷物の寿命を延ばす。
印字用ラミネート
印刷後にラミネートを貼り、その上から印字ができる特殊なラミネート。食品表示や製造番号など、後加工が必要な場合に使用される。
印字用ラミネートの種類
熱転写印字
熱とインクリボンを使って印刷する方法。耐水性・耐久性が高く、工業用ラベルやバーコードラベルに適している。
レーザー印字
レーザーを照射して印字する方法。耐熱性・耐薬品性が求められる場面に適しており、電子部品や医療機器のラベルによく使われる。
インクジェット印字
インクを吹き付けて印字する方法。フルカラー印刷が可能で、食品ラベルやパッケージ印刷に向いている。
高品質な印字を実現するポイント
- 適切なラミネートの選定:印字方式に適したラミネートを選ぶ。
- インクの密着性の確認:ラミネートによってはインクが定着しにくいことがあるため、相性を事前にテストする。
- 印字後の密着確認:印字内容がかすれたりしていないか要確認。
まとめ
シールのラミネートには、保護や装飾、機能追加の役割があり、用途に応じた選択が重要です。
用途に応じたラミネートを選択し、シールの品質を向上させましょう。
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