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コラム

2026年

コラム「できません」で終わらせない!東洋レーベルのものづくり

2026年10月15日 

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東洋レーベルには日々さまざまなご相談が寄せられます。

スイッチパネルやメンブレンスイッチ、センサーフィルム、電子回路開発などはもちろんですが、

「この材料に印刷できます?」

「こんな加工できます?」

「筐体の機構設計からお願いしてもいいですか?」

「感圧センサーを使いたいんですけど・・・。」

などなど。

一気通貫で基板から筐体まですべて当社で設計開発・製造できるのが強みではあるのですが、

正直に告白します。

東洋レーベルは決して何でもできる会社ではありません。

ドラえもんの四次元ポケットもなければ、コナン君のようにひと目見ただけで「謎は全て解けた!」ともいきません。

得意な技術がある一方、まだ経験のない技術、大規模な製造設備が必要など、自社だけでは難しい分野もあります。

そんな時に登場するのが、頼れる社外パートナーたちです。

長年ものづくりに携わってきた東洋レーベルは、多くの企業様とのお付き合いを通じて様々なネットワークを築いてきました。

例えば、

・特殊加工メーカー

・筐体設計メーカー

・樹脂成形メーカー

・センサーメーカー

・各種試験、評価機関

など、それぞれの分野のスペシャリストたちです。

案件ごとに最適なメンバーでチームを組み、お客様の課題解決に取り組んでいます。

外部リソースを活用する理由として、もうひとつ大きな目的があります。

それは、

技術者が新しいことを考える時間をつくること

です。

目の前の仕事をすべて自社だけで抱え込んでいると、新しい技術開発や新製品企画に使う時間がなくなってしまいます。

それでは少しもったいない。

せっかく技術者がいるのです。

「昨日と同じこと」よりも、「まだ誰もやったことがないこと」に時間を使いたい。

新しいセンシング技術を考える。

制御技術を磨く。

お客様とアイデアを議論する。

試作品を作る。

そして失敗する。

また試す。

技術者にとって、この「試行錯誤」の時間はとても大切です。

実際、我々開発メンバーは順調な時よりも、

「こんなん出来んのか・・・?」

「いや、でも何か方法はあるはず・・・!」

と頭を抱えている時のほうが妙に楽しそうだったりします。

東洋レーベルは、自社技術を磨くだけでなく、社外パートナーとの連携も大切にしています。

私たちが目指しているのは、「それはできません」で話を終わらせることではありません。

「うちだけでは難しいですが、一緒に考えましょう」

「こんな方法なら実現できるかもしれません」

そんな提案ができる会社でありたいと思っています。

自社技術と社外ネットワーク。

この両方を活かしながら、「どうすれば実現できるか」を考える。

それが東洋レーベルのものづくりです。

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(このコラムは、開発部R.T. が担当しました。)

コラム設計知をつなぐ ― 横串の取り組み・設計分科会

2026年9月18日 

ものづくりの現場では、

日々の設計判断や改善の積み重ねが、製品の品質を支えています。

その一方で、部署ごとに蓄えられた知識や経験を、

「どのようにつないでいくか」も同じくらい大切です。

今回は、「どのようにつないでいくか」の解決策のひとつとして

「横串の取り組み」に焦点をあてました。

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最近の新聞で、

「横串組織」「専任組織」「”職人芸”の限界」

といった言葉を目にしました。

どの企業も、部署ごとに積み上げてきた知識や判断が、

気づけば「点在」してしまうことに課題を感じているようです。

【横串の取り組み・設計分科会】

当社でも、まさに同じ状況がありました。

設計を担う人材は複数部署に散らばり、それぞれが高い専門性を持ちながらも、

横のつながりが少し弱い・・・そんな状態でした。

そこで今年、「設計分科会」を立ち上げました。

部署をまたいで設計者が集まり、設計思想や判断基準を共有し、

既視課題を横展開し、標準化につなげていくための場です。

【点が線につながる”気づき”】

設計分科会は、まだ始まったばかりですが、

「同じような課題を別部署でも経験していた」

「この判断基準、実は他部署でも使える」

そんな “気づき” が少しずつ生まれ、

点在していた知識が、ゆっくりではありますが、線につながっていく感覚が生まれています。

【品質UP&効率UPの両立へ】

このような横串の設計分科会の活動を通じて、

課題共有や標準化が進み、

再発防止や効率化につながり始めています。

こうした取り組みが積み重ねが、

設計品質の向上と業務効率の両立を後押ししています。

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【設計分科会が支える より良いものづくり】

ものづくりの基盤を整えることは、日々の設計判断をより確かなものにし、

結果としてお客様に届ける製品の品質にもつながっていきます。

設計分科会の取り組みは、まだ始まったばかりですが、

こうした積み重ねが、より良いものづくりへの力になると考えています。

(このコラムは、開発部C.H. が担当しました。)

コラム見えないものを”見える化”する ―― 評価技術が支える安心と競争力

2026年7月23日 

ものづくりの現場では、

「どれだけ良いものをつくるか」と同じくらい、

「どれだけ正しく評価できるか」 が大切になります。

今回は「評価技術の確立」に焦点を当ててみます。

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【ステルス印刷とIR印刷という”見えない技術”】

当社でご対応させていただくガラスパネル印刷の中で、ステルス印刷(隠し印刷), IR印刷(Infrared Printing/赤外線透過印刷) があります。


ステルス印刷とは、通常の視覚や照明条件では見ることができない印刷技術の総称です。

普段は何も表示のないガラスに、必要な時だけボタンや数字が見えるようになる印刷技術です。

そのステルス印刷のひとつとして、IR印刷があります。

IR印刷は、可視光は遮断しつつ赤外線のみを透過させる特殊印刷技術です。これにより、赤外線を通したいIR窓の領域を、外観上ほとんど認識できないレベルまでステルス化することができています。

【評価方法が確立されていない領域へ挑む】

このステルス印刷・IR透過 のような技術は、

評価する立場からすると、“見えにくさを評価する”という、なんとも難しいテーマとなります。

当社のステルス印刷は、

黒・白・メタリック・ミラー・木目・石目……と種類が多くありますが、

その評価方法は、実は世の中でもまだ確立されていない領域 です。

多くの場合、

「うーん、見える? 見えない?」

と、人の感覚に頼った官能評価が中心になります。

でも、それでは量産品質を安定させるのは困難です。

そこで今、当社では

“見えにくさを数値化できないか?”  という挑戦を進めています。

【数値化への第一歩:比較・再現性・ばらつき】

世の中でもまだ確立されていない評価技術…となると、
色差, 反射率, 透過率, ヘイズ……測れる項目はあるものの、もちろんそう簡単にはいきません。

まずは、ステルス印刷部分と、非ステルス印刷部分の比較です。

計測してみて、明確な違いがでるか、人の目で見た判断と近しい、妥当な計測結果が得られるか。

次に、個体差はどうか。

印刷にもばらつきはあります。同じ仕様のモノについては、同等の計測結果が得られるか。

特に木目調や石目調は、場所によって柄が異なるため、一筋縄ではいかない!のは想定済みで…

地道に評価検討を積み重ねます。

【”見えないものを見える化する”道筋】

現段階で、「これを測ればステルス性が分かる!」という決定打はまだありません。

それでも、

評価技術を少しずつ積み上げていくことで、

“見えないものを見える化する”道筋が見えてくる。

そんな手応えを感じています。

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【評価技術を安心と競争力に!】

評価技術が高まると、

製品の品質が安定するだけでなく、

お客様にとっても「安心して任せられる」という価値につながります。

そして、

評価技術そのものが「企業の競争力」になるはずです!

派手さはないかもしれませんが、

こうした地道な取り組みも、

東洋レーベルのものづくりを支える大切な土台のひとつと考えています。

 (このコラムは、開発部C.H. が担当しました。)

コラム3Dプリンタが支える設計力

2026年6月22日 

以前のコラム『3D CAD & 3Dプリンタ 最強コンビ』でも触れたように、当社では3Dプリンタを設計ツールのひとつとして活用しています。

そしてこのたび、さらにもう1台、3Dプリンタを追加導入しました。

今回は、その検討の裏側も交えながら、

3Dプリンタがどのように設計力を底上げしてくれるのかをあらためてまとめてみました。

設計力強化への期待とともに、3Dプリンタ導入をご検討中の方にも、少しでも参考になればうれしく思います。

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【追加導入で広がる活用シーン】

当社では、工程のさまざまな場面で3Dプリンタを使っています。

◆ 構造設計:試作前の形状確認

◆ 治具設計:組立・検査治具の形状確認

◆ 印刷工程:位置合わせ治具の作製

今回の追加導入により、これらの用途がさらに広がることを期待しています。

【まずは選定から】

選定は、現機種と周辺機種の比較からスタートしました。

精度、造形速度、外観、強度、造形密度…など、

必要なスペックをひとつずつ確認しながら絞り込みました。

近年は食品から建造物まで3Dプリンタが使われる時代。

最終製品として使える高強度パーツや、

歯科用の患者固有モデルなど、用途は本当に多彩です。

とはいえ、当社が求めるのはそこまでの超高精度・超高強度ではありません。

必要十分な性能とコストのバランスを見極めた結果、

『寸法精度』『仕上がり外観』が良好で、『造形速度が速い』 機種を選定しました。

【期待される効果】

今回の導入により、以下の効果が見込めます。

◆ 構造設計…形状確認だけでなく、嵌合確認まで可能に。 条件次第では試作品として採用できるレベルに。

◆ 治具設計…形状確認から一歩進んで、治具そのものとして使える可能性も。

◆ 手戻り削減…高精度な造形により、設計段階での認識違いが減少。

◆ リードタイム短縮…造形速度が大幅に向上し、試作サイクルが加速。

【試作品としての活用が現実的に】

意匠パネルのキャラクタを光らせる製品では、

LEDの光の遮光,導光をコントロールするために、樹脂スペーサーを使用します。

このスペーサーは、光の通り方を調整するため、形状の工夫と高密度な造形が欠かせません。

今回導入した3Dプリンタは、寸法精度が高く、密度の高い造形

そのため、形状確認にとどまらず、

スペーサーそのものとして使える可能性が見えてきました。

「この形状、光の具合どうかな?」

そんな“ちょっと試したい”がすぐ形になるのは、設計の強みです。

【治具づくりにも活躍】

量産工程では、組立や検査を、

『迅速に、確実に、簡単に』行うために、治具が欠かせません。

今回導入した3Dプリンタは、

精度が高く、材料次第で強度のある造形も可能です。

そのため、治具の形状確認だけでなく、

治具そのものとして使える可能性があります。

治具は実際に使ってみて改善することも多いもの。

「この作業、この治具で試してみたい」

そんな時にすぐ形にできるのは、現場にとって大きなメリットです。

【手戻り削除&リードタイム短縮】

ここまで紹介した活用シーンは、すべて手戻り削減につながります。

さらに、造形速度は従来の約3倍。

試作のテンポが上がり、リードタイム短縮にも直結します。

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【期待度MAX!設計力の底上げ】

今回の追加導入により、開発・設計の品質もスピードも向上し、

最終的にはお客様の満足度向上にもつながると考えています。

表からは見えにくい部分かもしれませんが、

こうした取り組みも、開発部としての『企業努力』のひとつです。

(このコラムは、開発部C.H. が担当しました。)

コラムHUMOFIT × 伸縮センサーで広がる未来

2026年5月12日 

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5月13日〜15日に開催される高機能素材Week(大阪)に当社センサーが登場します!

なんと、三井化学ファイン株式会社様のHUMOFITブースに、当社の「伸縮センサー」が展示されることになりました!

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HUMOFITは、三井化学株式会社様が開発し、現在は三井化学ファイン株式会社様で事業運営されている、“ヒトの体温を感知して、身体の形にしなやかにフィットする革新的な素材”です。

まるで素材が人に合わせてくれるような、不思議で心地よい触感が魅力。

そんなHUMOFITと当社の伸縮センサーが組み合わさることで、

まるで素材が「お、触れたね!」と反応してくれるような、ちょっと未来っぽい体験が生まれます。

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これまではPETフィルムなど、伸びない・曲げられない素材に印刷していたため、使用できる場所が限られていました。

しかし今回、HUMOFITを採用したことで・・・

★形状に追従できるセンサーが実現

曲面・柔らかい素材・身体に沿う部材にも使用可能に。

★人の存在検知の応用範囲が一気に広がる

HUMOFITのしなやかさが、センサーの使える場所を広げてくれます。

応用イメージはこんな感じ。

■着座センサー

■車載用途(ハンドル部など)

■自転車運転時の吸水測定試験装置

今回の展示では「HUMOFIT×静電容量」ですが、当社の液体検知・湿度検知の技術と組み合わせても、さらにおもしろい展開が期待できます!

高機能素材weekにお越しの際は、ぜひHUMOFITブースへお立ち寄りください!!

見て、触って、感じていただくことで、“伸縮性センサー”の新しい可能性を体験していただけます!

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< 高機能素材Week大阪2026 >

日時:2026年5月13日(水)~15日(金) 10:00~17:00

会場:インテックス大阪( 2号館 小間番号:K11-23A )

【来場登録(無料)】

 下記URLを開いていただき、ご登録ください。

   入場用バッジ登録フォーム

【三井化学ファイン様 出展内容詳細】

三井化学ファイン 株式会社 – 出展社詳細

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(このコラムは、開発部R.T. が担当しました。)

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コラム痕跡を読み解く ――― ものづくりを支える分析

2026年4月27日 

開発部という立場で製品を扱っていると、

製品に起こった事象「不適合やクレーム」に対して「分析」をする場面に出会うことがあります。

「不適合やクレーム」というとネガティブな印象がありますが、

今回は「分析」という側面に焦点を当ててみます。

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【分析の面白さは『帰納法』】

「評価」(信頼性試験や材料評価)は、「この条件であれば、こうなるはず」という『演繹法』が主役です。

一方で、「分析」は、

✔ 残った痕跡,事象

✔ 形状や分布

✔ 周囲の環境条件

✔ 過去の知見との比較

などなど…

こうした「観察された事実」を積み上げて、「原因」を推定していく、『帰納法』の世界です。

「過ぎた過去を、残された痕跡から読み解く」と表現すると、なんだかちょっと面白そうに感じませんか。

【ある分析の一例】

お客様より、「ショートしているのでは?」と戻ってきた製品、当社で動作確認すると、問題ない様子…。

✔ 事象:ショート様相から良品相当に変化?

✔ 使用環境:湿度の高い環境で、約7年使用

✔ 形状:配線間に一本の線でつながったような痕跡あり

✔ 分布:SEM,EDSによる組成分布の確認

これらを総合的に確認した結果、

「イオンマイグレーションが発生し、析出した銀が剥がれ落ちた」

という推測にいたりました。

(マイグレーションは平面に沿うとは限らず、条件が整えば立体的にも成長するため、剥がれ落ちることもあります。)

「過ぎた過去を、残された痕跡から読み解く」ことができたんです!

分析の面白さ、伝わるでしょうか。

【ちなみに、イオンマイグレーションとは…】

イオンマイグレーションは、

「湿度 × 電圧 × 電解質(金属イオン)」という、「悪条件の三重奏」で起こります。

そして、一般的には銀で起こりやすい事象として知られています。

湿度の高い環境で、電圧差があると、

イオン化した銀が結晶のように析出して、電圧のかかっている反対側へ寄っていく現象です。

まるで、つららのように、細い橋のように、銀が伸びていきます。

でも実はこの銀のつらら、 ずっと伸び続けるわけではありません。

製品中の銀の量も、移動できる経路も、析出できる場所も、どこかで飽和状態となり(サチり)ます。

銀が無限に湧いてくるわけではありません。

(もし、銀が無限に成長するとしたら…、昨今の銀高騰のなか、現代の錬金術!?それはそれで興味深い話ですが。)

さらに、成長が止まる理由は、物理的な量の問題だけではありません。

エネルギーのバランスという視点でも説明できます。

金属イオンが移動して析出するには、

✔ 電界による「押す力」

✔ 湿度による「溶けやすさ」

✔ 析出する際の「形状の安定感」

こうした複数のエネルギーが関わっています。

エネルギーは「偏りすぎた状態」を嫌って、どこかで落ち着こうとします。

たとえば、塩をふったキュウリから水が出てくるのも、濃度差のバランスを取ろうとする浸透圧の働きです。

銀の析出も同じで、どこかで「これ以上伸びてもエネルギー的に得じゃない。エネルギーを消費するだけ。」というところで落ち着きます。

もし、いつまでも銀が伸び続けるとしたら、それはエネルギーの法則を無視したSF映画の世界ですね。

開発部のわたしとしては、

設計パターンから外に飛び出して、落ち着いてしまったAgイオン達の気持ちを聞いてみたい気分になります。

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【分析は技術を深めるプロセス】

今回は、分析の一例として、イオンマイグレーションの例を挙げました。
分析結果は、原因追究を経て、対策へとつながり、当社の技術レベルの深耕にも寄与します。

「分析」は、原因追究であると同時に、「技術を深めるプロセス」でもあるのです。

小さな痕跡をたどるたびに、技術は少しずつ深まっていきます。 その積み重ねが、次のものづくりを支える力になります。

不具合であれ、開発の過程であれ、ひとつひとつの事象を丁寧に分析し、理解し、次の技術へつなげていく。

その地道な積み重ねが、当社のものづくりを支える確かな土台になっています。

(と信じて、日々精進しています。)

(このコラムは、開発部C.H. が担当しました。)

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コラム【Medtec Japan 2026 出展】静電容量×湿度 見守りセンサー

2026年4月3日 

― カメラに頼らない、尊厳を守る次世代の見守り ―


1. 「見守りたい、でも映したくない」その葛藤を解決する

医療・介護現場において、転倒防止や体調急変の検知に「見守りカメラ」は有効な手段である。
一方で、ベッドルームやトイレといったプライベート空間における映像監視は、利用者の尊厳を損なう懸念がある。さらに、布団の中や身体の下といった“見えない領域”は、カメラでは把握できないという本質的な課題も残る。

当社が提案するのは、「映さずに見守る」という新しいアプローチである。
布そのものにセンシング機能を持たせることで、カメラに依存しない見守りを実現する。


2. 面で捉える「静電容量×湿度」マルチセンシング

独自のスクリーン印刷技術により、布・不織布といった柔軟基材へ直接センサーを形成。
1枚のシートに「静電容量」と「湿度」の2つの検知機能を融合させた。

これにより、視覚情報では捉えきれない変化を“面”で検知する。

  • 静電容量センサー
    体動や離床をリアルタイムで検知。在床/離床の把握に加え、寝返りや長時間同一姿勢も検出し、転倒・転落防止や適切な体位変換のタイミング把握に寄与する。
  • 湿度センサー
    布団内部の蒸れや排泄による湿度変化を直接検知。褥瘡リスクの低減や、介助タイミングの最適化を支援する。
    これまで見過ごされがちであった利用者の不快な状態を可視化し、適切なケアにつなげることで、快適な療養環境の実現に寄与する。

3. 自然に溶け込む使用感がもたらす快適性

本コンセプトの特長の一つは、“センサーの存在を感じさせない”点にある。
ベッドや車椅子の座面に敷設しても、利用者の日常に自然に溶け込み、違和感なく使用できる。

  • 柔軟性と快適性
    従来のフィルム型センサーに見られるゴワつきや異物感がなく、自然な使用感を実現する。 また、静電容量と湿度の2つの検知機能を1枚のシートに集約することで、複数のセンサーを個別に設置する必要がなくなり、よりシンプルで違和感のない使用環境を実現する。
  • 快適な療養環境への貢献
    利用者の状態変化を捉え、適切なケアにつなげることで、快適性の向上に寄与する。
  • プライバシー保護
    画像情報を一切取得しないため、利用者および家族への心理的負担を排除する。
  • 衛生性と運用性
    スクリーン印刷による製造プロセスによりコストを抑え、感染症対策としての使い捨て運用にも対応可能である。

【Medtec Japan 2026 展示内容】

会期:2026年4月21日(火)~4月23日(木)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト(東展示棟 東7ホール小間番号:1203)

当日ブースでは、

「静電容量センサー」と「湿度センサー」が一体化したマルチセンサーをご覧いただけます。

本展示はコンセプトモデルによる提案であり、製品化を見据えた検証段階にあります。

そのため、さまざまな活用シーンについて、来場者の皆様と意見交換できればと考えています。

現場の課題やご要望なども、ぜひお気軽にお聞かせください。 皆様のご来場をお待ちしております。

【来場登録(無料)】

下記URLから、ご登録をお願いいたします。

入場バッジ登録フォーム 2026 | Medtech Japan

(このコラムは、開発部H.G. が担当しました。

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コラム印刷が伸びると世界が広がる!伸縮センサーの挑戦

2026年2月26日 

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今回は、伸縮素材×伸縮インクの組み合わせによるセンサー開発のご紹介です!

伸縮センサーの検証が始まったのは、実は昨年のMedtech Japan 2025でのこと。

当社が満を持して展示した“布センサー”を見た来場者から、

「布センサーって名前なのに、布みたいに伸びないんですね」

という鋭いひと言をいただいたのが、すべての始まりでした。

“布センサー”と名乗る以上、布のように伸びて、曲がって、動きに寄り添う存在でありたい。

その気づきが、伸縮センサー開発の第一歩となりました。

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結果として、当社で選定した伸縮素材はすべてセンサーとして十分に機能する可能性あり!!

一方で、使用するインクによってはセンサー用途に不向きなものもありましたが、

ヒーター用途など別分野では活躍の余地がありそうです。

素材の特性をどう活かすかで、使い道はまだまだ広がりそうです。

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今回使用した伸縮素材は、どれも柔らかく、引っ張りに強い素材ばかり。

そこに伸縮性のあるインクをスクリーン印刷すると、なんと印刷膜そのものが伸びるという面白い現象が起きます。

「印刷って、伸ばしたら割れるんじゃないの?」

そんな常識を軽く超えて、グイッと伸ばしても導電性をキープ。

素材とインクの相性が良いと、こんなに伸びても大丈夫なん!?と驚くレベルです。

では、実際どれぐらい伸びたのかというと、、、

  • 一番伸びた素材:伸長率80〜90%!

ほぼ倍近く伸びても導電性を維持する、なかなかのポテンシャル

  • 一番伸びなかった素材:伸長率20%ほど

控えめながら、一般的な印刷膜からすると十分に優秀です

素材によって伸び方に差はあるものの、

「センサーがここまで伸びる」という事実そのものが、新しい応用の可能性を広げてくれます。

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柔らかい、曲がる、伸びる―――――

そんな特性を持つセンサーは、動くものや身に着けるものとも相性バツグン!

例えば、

  • ウェアラブルデバイスの動作検知センサー

腕や脚の動きに合わせて伸びるので、装着しても違和感が少ない

  • スポーツ、ヘルスケア向けフォーム解析

伸び具合=動きの変化として読み取れるため、姿勢や筋肉の動きを可視化できる可能性あり

  • 衣服、布製品への組み込み

服が伸びるのと一緒にセンサーも伸びるので、自然な装着感のままセンシングが可能

硬いセンサーではできなかったことができるようになる。

これこそが、この技術の面白いところです。

今回の検証で、「どの素材 × どのインクならセンサーとして成立するのか」という材料選定の第一歩が見えてきました。

伸びる素材に、伸びるインクを印刷する。

たったそれだけで、これまでにない新しいセンシングの世界が広がっていきます。

ここからどんな製品が生まれるのか、私たち自身もワクワクしています。

伸縮センサーの可能性、まだまだ伸びていきそうです。

 (このコラムは、開発部R.T. が担当しました。)

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コラム技術がつながると、未来が動き出す

2026年1月26日 

技術がつながると、未来が動き出す

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みなさま、明けましておめでとうございます。

新しい一年が、みなさまにとって明るく、心おどる一年になりますように。

そして本年も東洋レーベルをどうぞよろしくお願いいたします。

午年らしく、今年も元気に駆け出していきたいところです。

まずは、年明け一発目のコラムということで、

今回はちょっとワクワクする“技術の組み合わせ話”をお届けします。

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東洋レーベルの展示会にお越しの方はご存じかと思いますが、

当社はセンサーやヒーターだけではなく、液体・湿度検知の技術も持っています!

また、フィルムだけではなく、布や不織布にも印刷をすることができるので、

組み合わせ次第でいろんなセンサーを作ることが可能です!!

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例えば、

▼センサー×ヒーター×液体・湿度検知

雨や結露を感じて、自動で開閉する仕組みができます。

天文台の屋根や住宅の天窓にいかがでしょう。

▼センサー×ヒーター

この組み合わせだけでも、人や動物がいる場所だけを温めるヒーターや、

融雪や結露・凍結防止にも活躍できそうです。

▼ヒーター×液体・湿度検知

水漏れや浸水を検知し、そのまま乾燥まで。

「気づく」と「対処する」を1枚で完結することが可能です。

カメラでは見えない、検知できない部分をセンサーで補うことができます。

また、東洋レーベルでは布や不織布にも印刷することが可能なので、

質感はもちろん、防水性や撥水性、伸縮性などの様々な機能を付与し、

デザインにもこだわったセンサーを製造することが可能です!

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東洋レーベルの技術を組み合わせたセンサーは、

すでに多くのお客様からお問い合わせをいただいており、

詳細はまだお伝えできませんが、今年いよいよ量産がスタートする予定です!

さらに当社では、基板設計から制御、センサー、筐体、意匠面にいたるまで

すべてを社内にて一気通貫で製造できる体制を整えています!

だからこそ、アイデア段階のご相談から量産まで、スムーズに進めることが可能です!!

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今年も午年らしく、勢いよく駆け出していきます。

東洋レーベルの技術も、みなさまのアイデアとともに、

さらに大きく“走り”を広げていきますので、どうぞご期待ください!!

 (このコラムは、開発部R.T. が担当しました。)

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